【乗車記録072】E261系サフィール踊り子(伊東→横浜)
↑251系の後継であり最低でもグリーン以上の座席しかない車両。正面から見ると青いアイア○マン伊東駅には12時頃に到着。せっかく来てただ帰るのもアレなので、まずは昼飯に。↑まるたかのうずわ定食。御飯お代わり無料で出汁茶漬けで〆も出来る。コスパも良い。温泉街イメージの伊豆。伊東は民宿や商店などの雰囲気や価格からも高級路線のある熱海に比べて庶民派感があり良心的。電車だと熱海より高くはなるが、車やバイクで行くなら伊東の方が手堅いかも知れない。まぁどっちも行くと楽しいのは間違いない。↑天気が生憎だった為魅力こそ伝えにくいが、かつては東郷平八郎や瓜生外吉などといった軍人の別荘があり(東郷邸は現存してる)とりわけ伊東はどっか神奈川感がある。一応静岡なんだけど↑東海館近くでもこの高さ。すぐそこに海があることが分かる(港町だから当たり前だけど)↑東海館は入館料200円で入浴料500円とかなり安く、特に館内は結構見応えがあると思う。伊東にゆかりのある東郷平八郎やウィリアム・アダムス等に関する資料も色々。飯食って小雨の中を東海館の浴場(アルカリ性単純温泉らしい)で軽く汗を流した後、中を見学して伊東駅まで戻ったら案外あっという間にサフィールの来る時間になっていた。↑サフィールの前に伊豆急の熱海行きリゾート21がやってくる。元は特急で運用されていたが現在は普通電車として運用されている。流石に現役特急に比べると座席はショボいが、展望席などもあり案外悪くない車両。サフィール踊り子はJRが運用するリッチ系車両の一つ。四季島が完全に富裕層向けなのに対し、サフィール踊り子は伊豆方面の旅行をリッチにしたい層向けの車両となっている。前回の踊り子で記載したように、伊豆方面への移動手段は電車だけで見てもJR東以外も使って移動が割と早かったり安かったりで、これまでのJR東には直通以外の強みが無かった。鉄から人気が高かった(俺も好きだった)251系も、設備は豪華にしていたがA特料金で通常踊り子より高く、更に経年劣化で晩年は設備の陳腐化が目立っていたのは事実だ。何より一般的な伊豆旅行は草津などと同様に複数人でかつ複数日宿泊が前提になりやすい。そうなるとコスパ重視派からすれば都内からギリギリ四時間越えない在来線利用が主になり(立川からだと四時間越えるが)、タイパ重視なら新幹線で熱海まで飛んで伊豆急下田直通に乗り換えた方が早いと言う事象が多いため、ネームバリューに対して近年の踊り子は苦境に立たされている事が多かった。追い討ちのように、今の熱海には一部のひかりが停まるためより直通以外での勝負が難しい状況に。極論、マイカー世帯なら電車の選択肢が消えてしまうのが伊豆。伊豆方面は駐車場が案外少ないというデメリットを以てしても鉄道需要は伸び悩み傾向があり、踊り子の本数が歪な形になったのもこうした現実があったからこそと言える。そうした課題に対する答えがサフィール踊り子かもしれない。↑通路もかなり広い。当たり前だが貧乏人なので通常グリーン車を利用。個室はえきねっとで予約出来ず券売機やみどりの窓口限定。ただしそれ以外は空席があれば当日のネット予約も出来る定期列車のため、旅客商品として出される四季島やなごみカシオペア等に比べると乗車ハードルは低い。グリーン料金100キロの差は有名な話だが、東京~熱海だと4660円でも品川からなら100キロ越えないので2500円(プレミアムグリーンも4000円)となる。伊東まで足を伸ばしたい場合でも、都内を捨てて横浜で打ち止めすれば2500円(プレミアムグリーンなら4000円)で乗れる。そもそも横浜は都内から大宮並の距離(大宮より近い)しかないので、拘りが無ければ割と横浜からのサフィール利用は悪くない。また条件付きだが、帰りのサフィール踊り子利用で私鉄を絡めない南多摩までの帰宅方法に限り、横浜打ち止めの方がサフィールを東京まで乗り通すより早く高尾方面に戻ることが出来る(後述)↑2×1シートとなっていて伊豆方面なら1名座席が、東京方面なら2名座席が海側となる。天候に空席チラホラで相席は無いだろうと思い、今回は思いきって空いていた2名座席窓側を確保。いわゆる東北新幹線とかで使われてるタイプのグリーン席。人によってはガッカリと言われそうだが、車内販売が来る+通常踊り子のグリーン車より豪華になっている(但し通常踊り子の方がグリーン車も1000円近く安くなるため一概に悪いとは言えない)。新幹線よりは安く新幹線のグリーン車に乗れると書くと、案外サフィールはコスパが悪くないと錯覚出来るかも知れない。シートピッチやリクライニングの良さは言わずもがな。伊東から横浜までは所用時間は70分ほどだが、この日は天候も悪いのでカフェテリアや車内販売も不調で車内販売に至っては先頭寄りの車両だったけど三回位回ってきた。尚、今回車内販売は利用していない。↑但しカフェテリアは事前に予約していたので使った。事前予約かつ特定のメニューを頼むことでカフェテリアを利用出来る。四季島などの特別車両を除く定期列車でJR東に現存する唯一の食堂車であり、今回はデザートだけ頼んだ。いわゆる3時のおやつ。↑電子チケットを使って事前に買える。繁忙期や天候によって差があり、今日は普通に当日午前中でも買えた。↑昼飯より高い3時のおやつ。外の景色は大惨事。結構ギリギリまでキャンセルも出来る(手数料もかからない)。多分パーサーが直接席まで持ってきてくれる非カフェテリアメニューを複数取り扱ってる関係で座席指定が絡むからだろうか。この事から天候に左右されやすいのは間違いなく、今回の上りサフィールはネット予約終了後も車内アナウンスでカフェテリアの利用案内が流れる程(帰りのサフィールというのも大きいかも)。一応味は悪くない(てかこれであんま良くなかったら不評不可避)。ロイホとジョナサンの中間くらい。あくまで車内で食べれる雰囲気代場所代込みの価格帯。ただ伊豆方面の線形だったり(揺れる)、利用時間20分制限となってる関係で凄いリピートがつくかは微妙。個室だと部屋に運んでくれるそうなので、どちらかと言うと個室向けのサービスとも言える。↑熱海を出ると横浜までノンストップ。基本的にサフィールは小田原に停まらない。小田原で客受けしてしまうと小田原までの移動費を小田急に取られてしまう可能性があるのが大きいのかもしれない。移動需要ではなく、明確に収益を得るために作られた特急であることが分かる部分と言える。それ以外にも純粋に熱海から横浜まで停まらない事で移動が非常にスムーズというのは大きい。通常の踊り子は小田原までの間にも結構ボチボチ停車するからテンポが悪く、サフィールはそうした部分も解消している。↑横浜に到着。横浜と品川に東京。微妙に駅を変える事で値段がかなり変わる。伊豆急下田に行く場合でも横浜から乗った方が2000円ほど安くなる。プレミアムグリーンだと3000円くらい差が出るため、節約以上に浮いた資金を別に回す事も出来るレベル。どのみち殆どの人が東京まで在来線を使う必要があるため、好みや旅程に合わせて乗るのが無難かもしれない。そもそも俺なんかはまず東京まで遠いから、横浜からでも良くねとは思ったりはする。どこにウエイトを置くかが人によって最も分かれる部分。↑土曜のみ鎌倉を併用可能。駅での待ち時間が出るが、上りのサフィール踊り子2号は土曜日のみ特急鎌倉と併用することが出来る。15時台に伊東(熱海)から西国分寺から南側の中央沿線に戻りたい場合、特急鎌倉との併用が早く立川に到着出来る手段だったりする。《サフィールを乗り通して中央線で戻る場合》《新幹線を利用する場合》《特急鎌倉とサフィールを併用する場合》↑by駅すぱあとより。といってもその差は僅か6分。若干安くはなるまぁ鎌倉は土曜日しか走ってない(稀に金曜日曜祝日も走ったりするが)伊豆旅行で土曜日に帰る人って日帰り位だし、夕方で混雑し始める横浜駅に少し待たなければいけない(東京駅まで戻れば流石の中央線も座れる)事を考えると乗り鉄向けでしかない。グリーン車も導入される訳だし。しかも特急鎌倉は繁忙期料金が適用されるため、祝日(月曜とか)がある土曜日に鎌倉を使うとその日が祝日じゃなくても200円増しになる罠がある。つまるところ、趣味の域を出ない。