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＜サッカー＞スペイン観客が英国人選手に人種差別発言

　【ロンドン山科武司】マドリードで１７日に行われたサッカーの国際親善試合、スペイン・イングランド戦で、地元スペインの観客がイングランドの黒人選手にサルのうなり声に似せた罵声を浴びせかけるなど人種差別的な言動を繰り返した。英政府はただちに抗議し、スペイン政府も「非常に遺憾なこと」と陳謝する騒ぎに発展。英政府の通告を受けて国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）も調査に乗り出した。
　試合中、スペインの観客はイングランドの黒人選手がボールを持つと、「ウッウッ」とサルの鳴き声を真似た音を立てたり、「間抜けな黒人じゃないなら跳ねてみな」などとはやし立てたりした。罵声を浴びた選手の１人は「このような恥辱を国際試合で受けたのは初めてだ」と語った。
　１６日に行われた２１歳以下のイングランド・スペイン戦でも同じような行為があったため、英政府は１８日、カーボーン・スポーツ担当相が「こうした恥ずべき行為は、我が国では３０年前になくなった」と述べ、制裁を求めてＦＩＦＡに訴える方針を明らかにした。ブレア首相報道官も「失望した」と抗議の意を表明した。ＦＩＦＡは１８日午後、ブラッター会長名で「いかなる人種差別もスポーツではびこる余地はない」と厳しく非難した。
　思わぬところで自国民の差別意識を露呈してしまったスペイン政府は「全く許されないこと」（セグンド・スポーツ担当相）と反省の弁しきり。「愚かな行為を働いたのはごく限られた人々だけだ」（外務省報道官）と事態の沈静化に躍起となっている。
　５万５０００人の観客を集めた１７日の試合は、スペインが１―０で勝利した。
（毎日新聞） - 11月19日9時50分更新




サッカー＝バーミンガム監督、観客の人種差別行為に激怒

　［ロンドン　２１日　ロイター］　サッカーのイングランド・プレミアシップ、バーミンガムのブルース監督は２１日、敵地ブラックバーン戦で黒人選手ドワイト・ヨークが観客の人種差別的な行為を受けたとして激怒した。
　ブルース監督によれば、３―３で引き分けた試合でヨークが途中出場に備えていた際、２人の観客から人種差別的な行為を受けた。サルのうなり声に似せた罵声を浴び、気が動転したという。
　ブラックバーン側は、ヨークに身振りを示した観客の１人を退場させたと発表した。
　１７日に行われたイングランド―スペインの国際親善試合では、黒人選手に人種差別的な罵声が飛び交う事件が起きた。
（ロイター） - 11月22日13時17分更新




レアル対レバークーゼン戦でも人種差別の野次か　ＵＥＦＡが調査開始

　ＵＥＦＡ（欧州サッカー連盟）は、チャンピオンズリーグのレアル・マドリー対バイヤー・レバークーゼン戦に関して調査を開始した。レアルのサポーターがナチス式の敬礼を行い、またレバークーゼンの黒人選手たちに対して人種差別的な野次を飛ばしていたところがテレビ映像に残されていたようだ。

　主審やＵＥＦＡスタッフの試合報告には何も記されていなかったものの、ＵＥＦＡはビデオの検証やその他の証言を基にしてどういった措置を取るか検討している。

　サンティアゴ・ベルナベウの観客が人種差別問題に巻き込まれたのはここ最近で２度目。ＦＩＦＡ（国際サッカー連盟）も１１月１７日に行われたスペインとイングランドの親善試合に関して調査を開始している。

(C)SPORT

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（スポーツナビ） - 11月26日11時46分更新