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わたしの足跡

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2005.05.04
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カテゴリ:生きる

今朝は、夢の中で家族全員に会え良い気分で目覚めました。

その後、久しぶりにある女性(ロシア系フランス人)からの電話・・・

『私、来年70歳になるわ。時間の経つのは本当に早いものね。』

彼女と知り合ったのは、彼女が61歳・62歳だった頃。

彼女は若かりし頃、有名オートクチュールメゾン(シャネル、ディオール、カルヴァン、ラピドス、ジャック・ファットetc・・・)でモデルとして活躍していました。

メゾンがとても華やかだった頃です。

その後、雑誌のカメラマン(有名人を撮り続ける)として世界中を飛び回っていました。

彼女の美貌もあり、常に華やかな世界に囲まれていました。

ところが、19年前生死をさ迷う大事故に合い、身体障害者となってしまいました。

母親と二人でフランス中部で暮らしはじめましたが、母親が15年位前になくなり一人っきりになってしまいました。

私が彼女と会った時、彼女はすべてに疲れていたもののそれを隠して一生懸命生きていました。

ただ不思議でしたのはパリに来る度に私の家に泊まるようになった事でした。

沢山の友人がいるはずですのに・・・

ある日、彼女が『交通事故と同時に誰が本当の友人だったのか?解ってしまったの。ほとんど本当の友人はいなかったわ。それから私は人に会う度にその人の心の底を見るようになったの。』

彼女の周りにいた華やかな人々は、彼女のカメラ、写真が目的だったのですね。

無名だった人を彼女が世界的に有名にした人が何人かいます。

ある日、その一人と彼女と一緒に会いにいきました。
(私も勿論、名前だけは知っていました。)

彼の秘書を通してアポイントを取るのも難しい中、彼にとっては恩人である彼女にはそれでもほんの少しの時間を裂いてくれました。

しかし仕方なく時間を裂いた事がすぐに分かりました。

その時に彼女の言葉が理解出来ました。

3年前、私の家に彼女が来た時に、彼女は昔から好きだった人と会う約束をしていました。
彼女が出かける準備をするのを見ながら、白黒映画で見る昔の『女性』の姿を思い出しました。
すべてにおいて念入りに準備していきます。最後には頭にスカーフを巻きます。到着するまでの間に髪の毛が乱れないように・・・

準備をしながら彼女は『今日は結婚を申し込むの』と・・・

相手の男性は当時83歳、癌と診断されたばかりの時でした。
しかし彼は結婚していました。

雪之嬢『でも彼は結婚しているわ。』

彼女『4回も結婚しているんだから、5回目そして最後の妻にしてくれるように申し込むの。』

その時にとても気持ちが良かったのを覚えています。

自分の気持ちにこんなにも正直にまっすぐに生きれる彼女が逞しく感じられました。














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最終更新日  2005.05.04 20:54:52
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