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テーマ:美容院(1024)
カテゴリ:習慣の違い
フランスにおきまして少々困っていましたのは、お着物用の髪結いです。 日本におりました時は、お着物用に徹していらっしゃった髪結いさんがいらっしゃいました。 私の住むところから遠くはありましたが、顔や頭の形、お着物の種類に合わせ素晴らしく結って下さいました。 その方と出会うまでも、なかなか大変でしたが・・・ 皆様がお着物をお召になる時に、面倒だと思われる事の一つに髪結いがあると思います。 こちらに来まして初め、ドレス用に結って頂きましたが、今一つ気に入りませんでした。 そういう事もあろうかと、私は日本を離れる事が決まりました時から、結って頂いた髪型の写真を撮っておりました。 そして自分で結うようになったのですが、見えない後ろを結うのは本当に大変です。 今でも上手く行かない時には一時間以上かかる事もあります。その上、手が疲れて来まして投げ出したくなる時があります。 朝早くお着物を着なければなりません時は、その時間を見込んで早起きしなければなりません。 ベットの上に置くことは不可能でしょうが、昔の高枕がありましたら夜の内に準備出来るのにと何度思ました事でしょう。 そして、今年の初め新年会の時に日本からの渡航で疲れていまして当日に自身で髪を結う力が湧いてきませんでした。時間は迫っていました・・・ 近所に『オート・コワフュー』と言うパリに来ました時から一度入ってみたいと思っておりました美容室があります。 *コワフューは美容室、 *オートはオート・クチュール等のオートと同じ意味で上流な、高級な 等の意味。 名前からしまして、恐いところです。(恐いといいますのは価格です。) しかし、この美容室でしたらドレス用の髪型など慣れているに違いないと思いまして、思い切って行ってみました。(時間が限られていましたので、近所に行くしかありませんでした。) やはり美容室の中は・・・素敵なお客様ばかりでした。 そして驚きました事に、何人かの助手の後にオーナーの男性が・・・ スーツ姿で私の髪を結って下さいました。 フランスに来まして、初めてお着物用の髪型で文句なく素晴らしく結って下さった方でした。 ところがその美容室、入りました時からガウンに着替える為に更衣室に案内してくれる人から最後のお会計までに、オーナーを除きまして3人の女性がお手伝いして下さったのですが、全員にチップを渡さなければなりません。(決まりではありませんがお客様皆様そうされていました。しかしチップも心だと思いますから、本当に有り難く思いました時は渡したくなりますね。) チップと言いましても、やはりお札のチップですね・・・ 折角お気に入りの美容室が、それも近所に出来ましたのに、残念ながらこのチップでは毎回行くわけには行きませんね。 しかしそのオーナーもとても気に入られたらしく、お着物を着た後にこちらに寄って頂きませんか?と言われまして、お店に寄りましたら、御自分のお仕事に『素晴らしい』と言いながら見とれていらっしゃいました。 お値段は別としまして、こういう結果というのは本当に嬉しいものです。 一人のアーティストとの出会いのようなものですね。 『クリックで救える命があります。』 この世に一つでも多くの笑顔を!バナーをクリック後、募金サイトからの再度クリックをお忘れなく!一日一膳! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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