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テーマ:生き方上手(688)
カテゴリ:感謝
ある素敵なお話に出会いました。 心が温まるお話です。 *********************************** この小さき者に水一杯与える者は・・・ 訪問販売のアルバイトで学費を払っている学生が、 ある日、空腹なのに食べるお金がなかった。 彼は恥をしのんで物乞いをする決心をした。 どこでもいい、次の戸口で何か食べるものをもらおう。 ところが、 次の戸口を開けたのが美しい娘だったので、 彼は頭が真っ白になってしまった。 そして、何か食べるものを下さい、 と言う代りに彼は「水を一杯ください」と言ってしまった。 けれども、娘は彼を見てあわれに思い、 水ではなくミルクをコップ1杯持って来た。 彼はそれを受け取り、 おずおずと「いくらですか?」と聞いた。 「お金なんて!」と彼女は答えた。 「善意でして差し上げることでお金をいただいてはいけないと、 母に教えられました」。 「それでは、心から感謝して頂きます」 と若者は答えた。 若者の名はハワード・ケリーと言った。 その家を後にしたとき、 彼は全身に力が付いたばかりか、 神と人間への信頼の気持ちも湧いて来るような気がした。 ついさっきまでは、 屈服して学業を諦めようかとさえ考えていたのだ。 それから何十年も経ち、 あの娘も年老いて、重い病気にかかった。 近隣の医者たちには治療の術がなく、 その病気の権威として名高い医者がいる 大都市の病院へ彼女を送った。 医者は、新しい患者の名前と出身地にすぐに気付き、 立ち上って彼女を見に行った。 見た瞬間、あの女性だと分った。 彼は彼女の命を救うために 出来る限りのことをしようと固く決意した。 闘病は長期間にわたったが、 最終的に女性は全快した。 一方、女性の方はたいそう不安だった。 入院費が天文学的な金額にのぼることを知っていたからだ。 彼女が知らなかったのは、 医者が自分に請求書を回すよう指示を出していたことだった。 医者は請求書を綿密にチェックした後、 彼女にそれを渡す前に、 末尾に伝言を書き付けた。 彼女は怯えながら恐る恐る請求書を開けた。 たぶん、残された生涯の間ずっと払い続けることになるだろう。 やっとのことで目を落とし、 巨額の数字の長い列の最後に書かれた記載を見た彼女の驚きは、 いかばかりだっただろうか。 ミルク一杯により全額完全支払い済 署名:ハワード・ケリー博士 *********************************** この医師にとって当時のミルク一杯は、何にもかえがたいものだったに違いないでしょう。 物質社会での計量による大きさは少なくても、思いやりの大きさは時には、とても大きなものなのでしょうね。 『クリックで救える命があります。』 この世に一つでも多くの笑顔を!一日一膳! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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