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わたしの足跡

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2008.02.18
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テーマ:生き方上手(688)
カテゴリ:感謝

ある素敵なお話に出会いました。

心が温まるお話です。

***********************************

この小さき者に水一杯与える者は・・・


訪問販売のアルバイトで学費を払っている学生が、
ある日、空腹なのに食べるお金がなかった。

彼は恥をしのんで物乞いをする決心をした。

どこでもいい、次の戸口で何か食べるものをもらおう。

ところが、
次の戸口を開けたのが美しい娘だったので、
彼は頭が真っ白になってしまった。

そして、何か食べるものを下さい、

と言う代りに彼は「水を一杯ください」と言ってしまった。

 けれども、娘は彼を見てあわれに思い、
水ではなくミルクをコップ1杯持って来た。

彼はそれを受け取り、
おずおずと「いくらですか?」と聞いた。
「お金なんて!」と彼女は答えた。

「善意でして差し上げることでお金をいただいてはいけないと、
母に教えられました」。

「それでは、心から感謝して頂きます」

と若者は答えた。


 若者の名はハワード・ケリーと言った。
その家を後にしたとき、
彼は全身に力が付いたばかりか、
神と人間への信頼の気持ちも湧いて来るような気がした。
ついさっきまでは、
屈服して学業を諦めようかとさえ考えていたのだ。


 それから何十年も経ち、
あの娘も年老いて、重い病気にかかった。
近隣の医者たちには治療の術がなく、
その病気の権威として名高い医者がいる
大都市の病院へ彼女を送った。


 医者は、新しい患者の名前と出身地にすぐに気付き、
立ち上って彼女を見に行った。
見た瞬間、あの女性だと分った。

彼は彼女の命を救うために
出来る限りのことをしようと固く決意した。

闘病は長期間にわたったが、
最終的に女性は全快した。


 一方、女性の方はたいそう不安だった。
入院費が天文学的な金額にのぼることを知っていたからだ。

彼女が知らなかったのは、
医者が自分に請求書を回すよう指示を出していたことだった。
医者は請求書を綿密にチェックした後、
彼女にそれを渡す前に、
末尾に伝言を書き付けた。


 彼女は怯えながら恐る恐る請求書を開けた。
たぶん、残された生涯の間ずっと払い続けることになるだろう。
やっとのことで目を落とし、
巨額の数字の長い列の最後に書かれた記載を見た彼女の驚きは、
いかばかりだっただろうか。


ミルク一杯により全額完全支払い済

署名:ハワード・ケリー博士

***********************************


この医師にとって当時のミルク一杯は、何にもかえがたいものだったに違いないでしょう。
物質社会での計量による大きさは少なくても、思いやりの大きさは時には、とても大きなものなのでしょうね。



『クリックで救える命があります。』
この世に一つでも多くの笑顔を!一日一膳!






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最終更新日  2008.02.18 10:06:46
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