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ようこそ、バーテン猫Daiquiriの秘密のBARへ ここは猫たちの集まる夜のBarです。演出家猫に会いたい場合は右側の扉より劇場へお入りください。 常連のんべ猫たち ペパミン*雪山猫。オフシーズンも滑っちゃいます。 クミシド*美食家猫。美味しいお店やレシピのことは聞いてね。 サフラン*踊り子猫。Hip-Hopが大好き。 タメリク*マタタビ猫。すぐに旅に出る。温泉大好き。 カモミン*楽士猫。あなたの人生を歌います。 ロズリー*ソムリエ猫。ワインの薀蓄をたれたがる。 そしてこのBARのバーテンダーは、灰色の毛皮を着た月猫のダイキリです。 いらっしゃいませ、お客様。 え、猫じゃないと入店できないのかって? ご心配なく、Dear My Guest,この店の扉をくぐって来た時点で、あなたの姿は猫に変わっておりますから。さて、どんな猫かって?それはこの店で気の合う猫を見つけて聞いてみてくださいな。 カクテルのご注文は、それからゆっくり承りますよ…! バーテンダーDaiquiriのワイン蔵 ダイキリの雪山準備室
カテゴリ:エッセイ
大学に入ってバーテンダーのアルバイトを始めたばかりの私が、一番最初に覚えた「ちょっといいワイン」はバローロという名前だった。
渋面の男爵が夕闇に沈む葡萄畑の畝の間を「ハイッ」と馬を駆ってまっすぐに自分に向かってくる光景を勝手に想像して、バローロ、バローロ…とつぶやいていると、メニューに無いワインの名前をつぶやいている小娘を不憫に思ったのか、チーフが行きつけのワインバーに連れて行ってくれた。 それから私の人生はバローロと供にあった。アルコールに強い私はネッビオーロの重さを愛し、イタリアへ旅した際にもこのワインを求めて悦に入った。いつの間にか、重い赤ワイン以外はワインに非ず、と公言するスノッブぶりを呈していた。 …男爵は突然現れた。 「俺、イタリアンレストランに行ったことないんで行きたいっす。」と嘘か本当か判断のつきがたい台詞とともに。その男爵は馬にも乗っておらず、走っていたのは葡萄畑ではなく無機質なオフィス街のビルの谷間だったけれど。私は義理で行った合コンで出会って連絡をもらったが、実は顔も覚えていなかった相手をまじまじと見た。 一番近くにあったイタリアンレストランは、カジュアルだったにも関わらずバローロをおいていた。そしてあろうことかその「イタリアンレストランにいったことがない男」はそれを注文したのだ。価格も安く「これがバローロ?」と思うくらい軽かったのだけれど、私の人生のなかで一番の「記念すべきワイン」になってしまった。 その人と結婚して2年。謎の男爵の呪縛がとけたのか、それからの私は憑物が落ちた様に軽口の白ワインを楽しんでいる。気に入りはやはりイタリアのワインだ。太陽の香り漂う明るい口当たりに、陽気な歌のひとつも飛び出してくる。 そして、バローロというのは村の名前であり、男爵(バロン)とは何の関係もない、ということはもちろん知っている。だけどバローロ、バローロ、とつぶやきながらイタリア産の手ごろなワインをあければ、目の前にいる男は今でも馬に乗った男爵に見えてくるものだから、不思議だ。 バローロ・ヴィーニャ・ラ・ヴォルタ[2001]年・カブット・テヌータ・ラ・ヴォルタ限定品 Barolo Vigna La Volta DOCG [2001] Azienda Agricola Cabutto Tenuta La Volta ヴェロネッリ驚異の★★★3つ星エクセレント!91点!!ワインスペクテーター91ポイント!バローロ最古の4つ □送料無料セットだからお得!決算限定セット★イタリアワインぎっしり6本約12,000円相当と同格評価も入って8,888円 タカムラ ワイン ハウス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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