読レポ第291号 「やる気」を育てる! 著:心理学者 植木理恵 第3章 長距離のやる気を育て方 (期待編) 3-7 正解を先に教えるのは ズルい方法?(その1/2)
読レポ第291号「やる気」を育てる!著:心理学者 植木理恵 第3章 長距離のやる気を育て方(期待編)3-8 正解を先に教えるのはズルい方法?(その1/2)いきなりが、こんなことを聞かされたらどうだろうか?「新聞のほうが雑誌よりいい。街中よりも海岸のほうが場所としていい、 最初をは歩くよりも走るほうがいい、何度もトライしなくてはならないだろう。ちょっとしたコツがいるが、つかむのはやさしい。小さな子どもでも楽しめる。一度成功すると面倒は少ない。鳥が近づきすぎることはめったにない。ただ、雨はすぐしみ込む。多すぎる人がこれをいっせいにやると面倒が起きうる。ひとつについてかなりスペースがいる。面倒がなければのどかなものである。石はアンカーがわりに使える。ゆるんで、ものがとれたりすつとそれで終わりである」難しい単語がないがわけのかわらない話しである。これを最後まで読むのはつらい。書いている私も「イライラ」してきて途中をはしおりたい気分になってしまう。きっと、他の方もこの文章を読むにしたがいイライラして飛ばし読みしたり途中で読むを止めてしまうことだろうこれを「凧あげ」「新聞のほうが雑誌よりいい。街中よりも海岸のほうが場所としていい、 最初をは歩くよりも走るほうがいい、何度もトライしなくてはならないだろう。ちょっとしたコツがいるが、つかむのはやさしい。小さな子どもでも楽しめる。一度成功すると面倒は少ない。鳥が近づきすぎることはめったにない。ただ、雨はすぐしみ込む。多すぎる人がこれをいっせいにやると面倒が起きうる。ひとつについてかなりスペースがいる。面倒がなければのどかなものである。石はアンカーがわりに使える。ゆるんで、ものがとれたりすつとそれで終わりである」と「凧あげ」を最初に入れるとどう変わっただどうか?この「凧あげ」と言うテーマをつけることで最後まで読んでみる気持ちが湧いて来たのでは、ないでしょうかね?このテーマをつけるだけで読んでみる「やる気」が湧くのには、不思議なくらです。「こんな話をしますよ!」と冒頭に有るか、無いかで読み手のやる気がずいぶんと違うことが分かります。私もビックリです。どうやら、「こんな話をしますよ!」という枠組みを心理学では「スキーマ」と言う。話の先頭に「こんな話をしますよ!」とインフォメーションを入れることで聴き手は「どんな話かな?」と関心をもってくれる。これが、いきなり内容から始まると「いったいなんのコト?」内容がダラダラ続き聴き手の体験していないコト聴き手のイメージができないコトが続くと聴く意欲や関心を持つ意欲は失うものです。「これについて話します」というお知らせのない話は最後まで聞けないものです。「こんな話をしますよ!」が無い話を子どもや部下に単に自分の話したい順番で話しても相手は冒頭の文と同じように「???わけがわからい相手は、極めて低いテンションでただ、ただ、付き合っているだけであなたの言っていることを吸収しようとは思わない。確かに私もそんな人に出くわすことはある。私の高齢の母も「これについて話します!」が抜けていることが多々あるため、母の言っていることが理解不能で、話を聴く意欲や関心をしめす気持ちにならない。この「これについて話します!」が抜けていることが要因である。これは、自分自身でも他者にやっていないか「意識」する必用がある。また、私も教育場面や講演のおりは、このことは意識している。たとえば、プレゼンでは、まずは、自分が何者かの自己紹介してから今日は「これと、これについて話をします!」と提示してから、それぞれに対して深める話をして最後自分の考え結論をお話しする。「起承転結」である。プレゼンの基本です。これは、書籍でも同じである。本のタイトルがあってその中身を知りたい言う意欲(やる気)が湧くから本を手にする。タイトル=テーマが無い本などは手にとることはない。だから、「これについて話します!」が無いものには、相手は吸収しようと言う意欲は湧かないのです。とくに、親子間での親が感情的になっての子どもに対してのお説教などは、子どもの耳には入っていない。うんうんと頷き「はやく、終わらないかな~!」て内心思っていることがおおい。感情に支配されると「これについて話します!」が抜けて自分の話したいコトばかりになる。子どもは、冒頭の文のようなことに晒されいることがおおいのです。これは,回りの部下や後輩にも行ってしまっているコトもあるかも知れない。「これについて話します!」とテーマ的なことを言ってから相手に話すことが相手の聴く意欲を湧かせることになる。もちろん、相手がそのことに関心や興味、問題意識がなければ聴く意欲は湧かないだろうが!「これについて話します!」を話の最初に語ることが相手の聴く(やる気)意欲を沸かせるスタートラインです。