読レポ第594号 傾聴の基本 著:心理学博士 古宮 昇 発行:総合法令出版KK Ⅱ部 第1章:自己実現を もとめる衝動 1-11人の幸せを 願う気持ち、意味の希求
読レポ第594号傾聴の基本著:心理学博士 古宮 昇発行:総合法令出版KK Ⅱ部 第1章:自己実現をもとめる衝動1-11人の幸せを願う気持ち、意味の希求自己実現を求める衝動にはこれまで学んできた「もっと良い人生を生きたい」「もっと成長したい」「心の痛みや傷を癒したい」との願いに加えて、より広範囲の願いも含まれいます。人への愛の自己実現を求める衝動も含まれと私(著者)は考えています。それは、「人に幸せになってほしい」という願いです。人の幸せを願い、そして「愛したい」と願う気持ちは、私たちの人間が持つ本質的に持つ欲求なのです。それは、ユダヤ人医師のヴィクリトール・フランクがナチスに捕らわれて収容所に入っていた時のコト自書『夜と霧』の中で「人間は意味を見出してこそ生きられる」と書いてます。妻を亡くして悲しみ暮れる男性がいましたがしかし、「ぼくが妻より長生きしたコトで妻には、配偶者を失った苦しみを味わわせずに済んだ」と妻に先立たれことに意味を見いだせば、苦しみに耐えて生きて行く理由ができるかもしれません。私(著者)は、意味の希求も自己実現を求める衝動の一側面だと見なしています。私たち人間が持つ強烈な衝動の二つ目は,無条件の愛を求める衝動です。と著者は述べています。確かに人への愛も自己実現を求める衝動と私を思います。愛と言ってもあの人を助けたいとか守って上げたいとかた応援したいとの気持ちのなどの愛も含んだ衝動です。今日のFacebook友達の投稿にあった野生動物のアナグマが道路に横たわっている仲間のアナグマを必死に道路から運ぼうとしている姿に「なんとか、あのアナグマの力になりたい」との衝動も人間だけなく、命ある生き物に対する必死な姿に助けたいとの衝動も命ある生き物に対する愛も自己実現を求める衝動であると思います。人だけでないと思います。また、ユダヤ人医師のヴィクリトール・フランク氏の「人間は意味を見出してこそ生きられる」とのコトは確かにあります。生きるコト意味を見いだせないと悩み自傷自殺してしまう方は実に多いです。また、高齢になり退職してから自分の生きるコトの意味を見いだせなくなると体が命の終わりのタイマーがONになってしだいに、ゆっくり命の終わりへと坂道を下っていくと思います。私も4年前から父の介護に関わり仕事から引退して自分の生きるコト意味を見いだせないで家でゴロゴロしていく毎日を過ごしているうちに足運びに異常が表れだしてパーキンソン病になり転倒して骨折して入院して、「家にもどりたい」との衝動でリハビリに頑張っていました。その「家にもどりたい」との衝動が父をリハビリに励む行動へと駆り立ていたのです。また、嚥下障害の時にも「自ら海を見たい」との衝動から、医者がビックリするほど嚥下障害が消えてしまい退院するコトができました。ですが、やがて自分の生きるコトに意味を見いだせなくしだいに認知力が低下して昨年の9月末に86歳で命の終わりを迎えました。父を通じて、自分の生きるコトの意味を見出す力の自己実現を求める衝動が命の時間に関係することを感じました。人は自己実現があると本人の中に眠っていたやる気が蘇ってきます。精いっぱい生きる完全燃焼の炎を燃やすことができるような気がします。自己実現を求める衝動は人間の命を完全燃焼する原動力になります。人にとっては自己実現を求める衝動は大切な幸せにの人生に欠かせないです。自分の中の自己実現を求める衝動を叶わなくても自分のその衝動の気持ちをしっかり受け止めて大切していきましょう!