読レポ第991号 「孤独」のちから ■トイレを居心地のいい空間にする。
読レポ第991号「孤独」のちから著:諸富祥彦発行:㈱海竜社第5章快適な「マイ・スペース」の見つけ方【実践編】『[家の中にマイ・スペースをつくろう]トイレ・お風呂・ベランダで「マイ・タイム」を過ごす。』■トイレを居心地のいい空間にする。 トイレにいると落ち着く、という人は割と多いのではないでしょうか。 以前、私が出演させていただいたNHKテレビの『ものしり一夜づけ』という番組には、トイレを改造して、居心地のいい自分の部屋として利用している男性が登場しました。 ことに男性の場合、トイレに入ったら何十分もいる人は珍しくありません。用を足さなくても、わざわざトイレに行って新聞を読む男性もいます。トイレの棚に本を置くのも、男性のほうが多いようです。 つまり世の男性はそれだけ、家族の誰にもジャマされず、ひとりの時間を過ごしたいということなのです。 「トイレにいると気持ちが休まる」という人は、マイ・スペースとして大いに利用すればいいと思います。ごく軽く読めるお気に入りの本や、詩集を置いておく。見ていると、心がゆったりできるような絵や写真を貼っておく。そうした工夫をすれば、トイレも快適なマイ・スペースとなるでしょう。 トイレはある種の、家族からの逃げ場所。トイレの中までは、誰も追いかけてきません。トイレであれば、家の中にいても、誰からも何も言われない逃げ場をつくることができるのです。と著者は述べています。 確かに家の中では、お子さんがいる家族の男性は、自分ひとりになれるマイ・スペースを確保するのは困難です。特に幼児や小学校生のお子さんのいる家庭では、子どもたちが「かまって」「遊んで」とひとりの時間は、なかなかありません。前回に書いたように、お風呂も子どもたちも一緒に入って一緒にお風呂に入って遊ぶことも多いです。 唯一、トイレはひとりなれマイ・スペースの確保ができます。ここでは、家族のいる男性が心が落ち着く居心地がいいトイレに改装した話もありますが、女性も大いにマイ・スペースとしてお気に入りのぬいぐるみや花を飾って、マイ・スペースとして利用するのもいいですね。女性こそ子育てに明け暮れているので、ホットするトイレのマイ・スペースをつくることをお勧めします。