読レポ第1022号 「孤独」のちから ●おわりに
読レポ第1022号「孤独」のちから著:諸富祥彦発行:㈱海竜社●おわりに いかがでしょうか。 あなたは、あなただけの「マイ・スペース」を見つけることができたでしょうか。 そこに行くだけで何だか自分らしくいることができる。 そこにいるだけで、少し意識のモードが変わってきて、より深く、自分と対話することができる。自分の心の声により深く、耳を傾けることができる。 そんな自分だけの場所=「マイ・スペース」 これをみつけるだけで、あなたの人生は変わりはじめます。 より深く、より自分らしい人生に、一歩、近づいてきました。 本文でも書きましたが、自分を見失いそうになったとき、なんだか最近の自分は自分らしくないと感じたときに、いつでもふらっと足を運ぶことのできる、そんなとびきりの「マイ・スペース」を見つけてておくことは、とびきりのカウセラーを見つけておくのと同じくらい大きな意味のあることだと私は思っておます。 前著『孤独であるためのレッスン」(NHKブック)はおかげさまでかなり反響がありました。「孤独」や「ひとり」の持つ力をもっと肯定的に見て行こう、という提案が多くの方の共感を呼んだようです。 しかし、前著では、その力を身につけるための具体的な方法的な方法はあまり示されていませんでした。本書における「マイ・スペースのすすめ」は、私なりの具体的な提案のひとつです。 その意味では、本書は前著の実践編と言えるでしょう。と著者は述べています。 確かに自分だけのマイ・スペースを見つければ、自分らしくいることができることができます。 自分を見失いそうになったとき、なんだか最近の自分は自分らしくないと感じたときに、いつでもふらっと足を運ぶことのできる、そんなとびきりの「マイ・スペース」を見つけてておくことは、とびきりのカウセラーを見つけておくのと同じくらい大きな意味が、私もあると思います。 私もいくつかのマイ・スペースがあることで、自分らしく生きることができています。ひとりになって、自分と向き合う時間は、発想力や創造性、閃きも生みます。 多くの人が、日常の生活や仕事に追われいて、ひとりになれる時間を失っています。 また、日本の同調社会とひとりになれる時間=「孤独」を否定的に捉えている教育も子どものころにされて「群れないと不安」な気持ちが刷り込まれているような気がします。 もちろん、子どもの頃は未成熟だから親や仲間と一緒にいないと不安にはなるものですが、思春期のことから徐々に卒業していきますが、上記の影響から抜け出せない人がいるのが現実です。 それを卒業するためにも、勇気を出して、自分がおちくひとりになれるマイ・スペースで自分と向き合うことです。 初めは、不安が襲ってくるかもしれませんが、ボンヤリしているだけでいいのです。それを何度も何度も繰り返すことで、孤独の良さが分かってきます。 ぜひ、勇気を出してください。次回は、別の本のレポートになります。