読レポ第1111号 言いにくいことが言えるようになる伝え方 読レポ第1111号 言いにくいことが言えるようになる伝え方
読レポ第1111号言いにくいことが言えるようになる伝え方~自分も相手も大切にするアサーション~著:平井典子発行:㈱ディスカヴァー・トェエンティワン第3章 アサーションで「思い」に気づき、自然体にいきる◎コミュニケーションを通して人間関係をつくる 上司からパワハラを受ける。友人に振り回される、パートナーから暴言を吐かれる……多くの人は、人間関係をつくる試みの中で、がまんすること、「思い」を抑え込むことを強いられます。 言いたいことをがまんし、「思い」を封じる努力は、いわば人間関係への配慮と言っても過言ではないでしょう。 人は未熟な状態で生まれる生き物であり、人間関係の中で育てられ、助け合いながら生きて生きます。「そんなことは当たり前だ」と思われるでしょうが、意外に多くの人が、この基本を忘れているようです。 常識に縛られず、目の前にいる人を大切して、しかもがまんしないで、いかに人間関係をつくっていくか……。効率と競争が重視される時代、物事を「速くたくさん」進めることが要求される中で、人間関係は二つの次にされ、それゆえにますます仕事上のつまづきや息苦しさが増えています。 上下関係の息苦しさの中、そのことにいち早くきづいてきた社会学、哲学、そしてカウンセリングの世界では、人間関係に対して、あらためて問いかけを始めました。 「人間関係をどうするか」ではなく、「そもそも人は人間関係の中に生まれる」という基本に戻って、「関係性をつくって生まれるとは、どういうことか」という問いを投げかけたのです。 人間の生き方を「関係性」の視点で考え直すと、コミュニケーションが大切になります。 つまり、人間はコミュニケーションなしには生きていけないこと、そして、コミュニケーションを通じて関係性をつくるために、何はさておき「互いに思いを伝え合うこと」が必要です。 ただ、「思い」を抑えがちな人になって、自分の意見を言ったり、反論を表現したりすることは、慣れないことです。その結果起こる葛藤や相手からの反撃は、怖ろしく、一層、なれないことに対応しなければならない困難をかかえることになるでしょう。 ところがそんな思いをしないで成り立つやりとりがあります。 それは「アサーション」。 「自分も相手も大切にする自己表現」という意味を持つコミュニケーションの考え方と方法です。と著者は述べています。 確かに「人間関係をどうするか」に、ついつい人はフォーカスしてしまいます。私もそうです。「そもそも人は人間関係の中に生まれる」という基本に戻って、どうするかではなく「関係性をつくって生まれるとは、どういうことか」という問いをかける。 人間の生き方を「関係性」の視点(フォーカス)にチェンジしてみる、コミュニケーションが大切です。 「互いに思いを伝え合うこと」が必要です。 著者が言っているように「思い」を抑えがちな人は、時には最初は葛藤や相手からの反撃は、怖ろしくなる気持ちが湧いてくるが、それらを乗り越えることで、 徐々に「自分も相手も大切にする自己表現」できるコミュニケーションができるようになると思います。 相手からの反撃は、自分を気づかせてくれる機会をつくってくれたと受け止めて、相手に「感謝」の気持ちに切り替える習慣にすることです。最初からは、できないかも知れませんが「感謝」に常に意識を持って行くと徐々に習慣化して行きます。 「感謝」にフォーカスすることで、人間関係も徐々によくなります。 習慣化のトレーニングが大事です。