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tanuyのつれづれ日記

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2007年10月14日
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カテゴリ:子供達

先週の事になりますが、10月10日に小学校の参観日がありました。

今回の参観日は授業参観の後、人権研修会がありました。

この人権研修会は毎年これくらいの時期に行われす。 

障害を持つ方のコンサート形式がここ数年続いていましたが、今年は講演会でした。

とても心に残る研修会でした。

講師の方は NPO法人 ジェントルハートプロジェクト 小森美登里さん 

主題:「やさしい心が一番大切だよ」 副題:「優しすぎてはいけないの?」

mido.jpg  ジェントルハートプロジェクト

横浜在住のこの方は9年前に一人娘の香澄ちゃんを15歳(高校1年生)の時に

亡くされました。 高校入学後に受けたいじめが原因でした。

小柄で温かな表情、よく通る声で話される小森さんは拝見するだけでは

優しいお母さんそのものでした。

香澄ちゃんは、明るく優しくて、クラスや家庭でのムードメーカーだったそうです。

その香澄ちゃんは高校入学後、3ヵ月半で命を絶ちました。

周囲の人たちは、「たった3ヶ月半で… あっという間だったね」と言われたそうです。

しかし、3ヶ月半は100日。 その100日間、いじめを受け続け 結果 死に行き着いた

香澄ちゃんの気持ちを考えると、たまらない… 何もしてあげられなかったと小森さんは

言われます。 

学校の先生、児童相談所の先生、精神科の先生 どの先生に相談しても香澄ちゃんが

救われることはありませんでした。 なぜならば、いじめは 「いじめを受ける側に問題が

あるのではなく、いじめをする側に問題があり、そのことが解決されない限り いじめを

受けている子の心が晴れることは無いのです。」

そして、心が晴れることなく香澄ちゃんは、死の数日前に「やさしい心が一番大切だよ」と

いう言葉を残し この世を去りました。

心が、目頭が、痛くなるようなお話なのに、小森さんは始終穏やかな笑顔を浮かべ、

暖かなよく通る声で話し続けられます。

この講演中、小森さんは一言も 香澄ちゃんが受けた具体的ないじめや、いじめに加担

した子達を糾弾することも、声を荒げることもありません。

そして、おっしゃるのです。「香澄と最後のお別れというときに棺の中の香澄の頬に夫と

同時に口づけをしてこうこう言いました。[生まれてきてくれてありがとう] お互いに

心から出た言葉でした」

そして、こう続けます。 「香澄だけでなく、ここにいる皆に、この世に生まれた子達全てに

伝えたいです。[生まれてきてくれてありがとう]」

小森さんは、いくつかの質問を私達に投げかけられました。 

その場で、小森さんは「私はこう思うという答えをこれから話します。

でもこれは正解ではないのです。 

正解は一人1人の中にあります。皆さんも考えてみてください」とおっしゃいました。

(1) 人を傷つけるつもりはないのに傷つけてしまったらどうしますか?
    ・理由があれば人を傷つけてもいいのでしょうか?

(2) 無視をしたことがありますか?
   無視をされた人の心を考えたことがありますか?

(3) たった一人で生きていけますか?

(4) やられたら、やり返すのは正しいでしょうか?

(5) 幸せな人生がいいですか? 自分が幸せに生きるために皆が考えなければ
   ならないことはなんですか? 

皆さんも考えてみてください。 それぞれ考え方があって当たり前です。

しかし、このことを頭において 考えてみてくださいね。

小森さんのお言葉を借りると「人は生まれながらに自由という羽が生えています。

この羽は誰にも、折られたり、ちぎられたりしてはいけないのです。

人は幸せに生きるために守られなければならない権利を持って生まれてくるのです。」

優しすぎてはいけないのでしょうか? 優しい心が一番大切。 

でも優しいからといって、自由に生きる権利を奪うことは誰もしてはいけないのです。

優しい人が損をする。 優しい人が、弱い人が踏みにじれることがないようにするには

どうしたらいいのでしょうか? とても大きな宿題です。

最後に、「世界に一つだけの花」を聞きました。

誰も一人一人が「ONLY ONE」 今回ほどこの言葉が心に響いた時はありません。

 

今まで様々な先生の人権に関するお話を聞きましたが、今回ほど深く心に残ったお話は

ありませんでした。

香澄ちゃんが亡くなってからの9年間、そしてあのお話ができるようになるまでの小森さんは

どのような気持ちで歩んでこられたのかと思うとたまらないですね…

小森さんはとても素敵な方です。 

そのお話はいじめや人権に関して小森さんの熱い思いをそのまま感じることができます。 

小森さんは、全国で講演活動を行われているそうです。

もし、どこかでお名前を拝見することがあったら、ぜひお話を聞いてみてください。

学校などで、こういう講演会の企画が出たら、お名前を思い出していただけたらと思います。

こちらのサイトも御覧ください。他校ですが、記事を見つけました。

長いブログを読んでいただきありがとうございましたm(__)m

<個人追記>

いつもたくさんの方の訪問、コメントをいただきありがとうございますm(__)m

たくさんの方とお話が出来るようになってとても嬉しいです。

しかし、何人かの方にはうちの状態を少しお話させていただきましたが、家庭の事情で

自分の時間が取りにくい状態になっていて、コメントをいただいていてもお返事も出来ず

心苦しく思っています。 本当にごめんなさいm(__)m

そういう状態ですので、当分の間 週末のみブログを更新しようと思います。

時々の更新ですが、それでもよろしければまた遊びに来ていただけたら嬉しいです。

 

 






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最終更新日  2007年10月14日 21時47分03秒
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