カテゴリ:日常
40年ほど昔、私がまだぺーぺーの薄給サラリーマンだった頃
突然、月刊プレイボウイに掲載された世界の椅子特集の記事に誘惑された アホの私は無謀にもブルノマットソンデザインのスエーデンバットネ社の 椅子を欲しくなってしまった シマッタ千代子の時はすでに遅し 当時35万の大枚を叩いて夢を買った訳ですナアー 大豪邸に棲む夢、鹿鳴館時代のダンスフロアーに置く様な 代物の椅子 そこに座って葉巻を吹かす姿 そんなユメ! を見たわけです 連棟長屋に棲む無一文のこの私が畳の部屋に似あわぬ と云うことが頭には無かった メーカーも広告を出した以上注文があれば受けざるを得ない 当時船便で半年以上はかかるらしい荷物 勤め人の私は母に受け取りを頼んだ ユメの熱もさめて忘れかけた暑い夏のころ、営業担当の社員は暑い最中背中に 椅子をせたり負うて長い坂道を上がって来た 玄関先で母と対峙した営業は「あんた遅いやないの」 「いつまで懸ってんの」「そんなん聞いてないで」「払われへんわ」 大阪のおばちゃんの値切りの常套句である 玄関に立ち尽くす汗だくの若造の営業は困惑した 「まあ兎に角、椅子を降ろさせてください」長い押し問答の末 キャシュ払いで17万5千円と相成りました 玄関ドアを外して中に入れたのは良いが「でかい!」 狭い畳のへやに似合うと思います? 答えは否ですが半額で済んだユメの買い物としては落とし所としては 良しとしましょう いまも"myhouse"として私の居場所に成っています つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016年09月25日 20時53分42秒
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