ずぼらに半農生活

昨日は五感を使って森に入り自然の恵みともいえるクロモジを採取して粉砕し蒸留させるイベントを行いました。
森の中にあるフィトンチッドと言われる成分が人に対して心地よさをあたえるというのは実証されておいる、そんな心地よくなれる精油効果ですがもっと身近にあればいつでも気持ち良くなれるというものです。

里山の整備のひとつに下草刈りという作業があり、人工林として植樹されたスギやヒノキ、あるいは広葉樹林の苗木が周囲の草との競争に負けないように他の雑木などと一緒に刈り取りをします。
通常ではその段階で伐られる樹種の一つに今回の材料であるクロモジも含まれます。
クロモジは高級和菓子の爪楊枝や雪国では、かんじきといわれるものに用いられますが残念なことにあまり注目されていません。
今回も地元の方からそのような利活用があったとは知らなかったとか自分たちが思っていた以上に群生していたとか驚きの感想を頂きました。

さて21名の参加者がそれぞれに刈り取ってきたクロモジおおよそ5キロぐらいを粉砕して釜に詰めて蒸留させ、待つ事1時間。
抽出された精油はわずか１５ｃｃ。
それは森の香りが濃く凝縮されたものなのであとは精製水などで希釈させれば香りのスプレーとして身近に持ち歩くことができます。
これから暑くなる室内や車内などにシュッとひと吹きすれば爽やかな森の香りがひろがります。

なお数百円程度で売られている商品もありますが、それは化学合成のいわゆる偽物ですので、くれぐれもご使用にはご注意ください。


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