カテゴリ:遊女aosmeの「映画とドラマ」
昭和天皇を一人の人間として描いたこの映画、日本では上映が不可能かもしれないといわれていたそうです。
ほとんど日本人俳優が主なので日本映画のように見えますが、実はロシアの映画なんですね。ですからどうしても日本人の私たちからすると、違和感のある部分が多い内容となりますが、映画自体は良く出来ていました。昭和天皇が亡くなられてから早くも20年がたとうとしています。早いような、長いようなそんな年月ですが、昭和天皇は、昭和という激動の時代、何を考えどのように生きてこられたのでしょうか。多くの苦悩と孤独のうちにあった昭和天皇を、一人の人間として描こうとしたこの映画は、海外からはきっとこのように見られて感じられているということが理解できます。私たちからすると違和感を感じる「ラスト・サムライ」「SAYURI」などと共通の「外国人の目から見て描かれた日本」の感覚なのです。このアレクサンドル・ソクーロフ監督は、ロシア人ということですが、外国人であるという立場でなければ、描けない映画といえるでしょう。でも私たち日本人が昭和天皇のこと、皇室のことをよく知っているかというと、これもまた、知っているとも言えません。私自身が皇室とは何か、第二次世界大戦とは何かというその真実をまだ解らないまま見ているので、見終わった後に複雑な心境になってしまいました。さて皆様はどのような感想をもたれるのでしょう。 監督 アレクサンドル・ソクーロフ 出演 イッセー尾形 桃井かおり 佐野史郎 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.09.17 11:17:36
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