カテゴリ:遊女aosmeの「その他の本」
宇宙とは、地球とは、生命とは、そして我々とは何か?
我々は何処から来て、そして何処に行くのか 永遠の人間のテーマとして、宇宙全体の中の地球を考えるとき、初めてシステムとしての地球、生命が見えてくる。 人間のもっとも根源的なテーマが中心となり、大変に興味深い面白い内容の本です。 世界でもっとも受けたい授業の一つ、東京大学大学院教授の松井孝典先生のお話です。 すべては分化して新しい世界が出来るという地球のシステム。生命圏から分化した人間は人間圏をつくり、その人間圏が地球から資源を搾取し、地球環境を汚染していくことで、生命圏全体が汚染されていく。地球の歴史は汚染とその浄化の繰り返しだったということなのです。そこから考えていく環境問題でなければならないというのが松井先生の主張です。壮大な宇宙の歴史、奇跡的な生命の星地球。宇宙の中の高等生物である人間。生命圏から分化した人間圏は今後いったいどのような影響を地球に与えていくのだろうか。 そして、人間の歴史という視点ではまったく見えてこない人間の未来の姿。 松井先生の投げかける問いに、私たち一人一人が気づき覚醒していかなければならないのでしょう。 特に私が面白かったところは、インターネットについて語られているところです。 インターネットは、既存の構造を破壊するということ。このことは日々実感するところです。地球システムに当てはめてみると、インターネットは恐竜を滅ぼしたと言える巨大隕石と匹敵するようなインパクトがあるという答えが出てくるのですが、そのことの意味はもう少しすると本当に目に見えるように現れてき始めるでしょう。これから先の未来を考えるとき、この本を読んでいるかいないかで、かなり差が出るのではないかと思います。人類の未来を考えるためには必ず必要な内容です。ぜひ皆様読んでみてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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