テーマ:DVD映画鑑賞(14203)
カテゴリ:遊女aosmeの「映画とドラマ」
楽しみにしていた「おいらん」の映画を見ました。椎名林檎が音楽を担当し、その色彩の豊かさ、モダンなデザインは、さすがに蜷川幸雄さんの血を引いた蜷川実花監督だと思いました。
今までの日本的な情緒からすると、違和感のある土屋アンナの花魁。最初は慣れずにちょっと困ったなと思いましたが、映画が進んでいくうちにだんだん魅力的に見えるようになってきました。また椎名林檎のイケてるロックがなんともいえぬ味わいです。 さすがに女性の監督、女の気持ち、女の心意気が充分表現されていて、とても共感できる作品となりました。本当の恋をしてはいけない遊女たち。でも正直にしか生きられない切なくも優しい女心。途中、不覚にも泣けてしまう場面がいくつかありました。女だったら誰しもが分る感情だと思います。今までの湿った花魁物語と違って、現代風にドライに描きながら、急所はしっかり押さえているという、とても素敵な映画となりました。とにかく、目に鮮やか。しかし、以前に北斎の枕絵を見たときの艶やかさと迫力におどろいたのですが、吉原の世界は、まさしくこのような極彩色に満ちていたのかもしれないと思います。とにかく、衣装、背景、小道具、そして音楽、すべてが新しい新鮮な花魁映画、「さくらん」。土屋アンナの新たな代表作となるでしょう。半衿のあわせ方、様々な襦袢の美しさ、簪、帯の豪華さ、とにかく、着物好きな方にも楽しめますよ!男たちもなかなか素敵です。ぜひぜひごらんになってみてください。 監督 蜷川実花 原作 安野モヨコ 音楽 椎名林檎 出演 土屋アンナ 木村佳乃 管野美穂 成宮寛貴 椎名桔平 石橋連司 夏木マリ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.09.17 00:00:03
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