カテゴリ:遊女aosmeの「その他の本」
カーニヴァル化する社会の巨大ビジネス
この本は、今の時代、どのようにミリオンセラーが生まれるのかを分析し、調査しています。社会学者の鈴木さんが、ネットなどの仕組みと、今の若者たち、および人間一人一人が変ってきている、そのことを身近な例を挙げて、話してくれます。 消費者として、お客様をとらえる時代は終わったということなのかなと私自身は考えます。 インターネットやケータイの浸透により、様々なことが可能になったのですね。たとえば、消費者といわれた人たちが、商品を作り出すということなのです。企業がこれは今、人々が欲しい商品だという思い込みで作ると、見事にはずれるんですね。意図があると、みんな嫌なんです。何気なく創っていたものが、多くの共感を呼んでヒットするということがおこり、 それが、誰もが全員知っているというようなビックヒットではなく、ある年齢層だったり、ある、一部の層だったりするのですが、そういった局部的ヒット商品が生まれるようになったのですね。非常に面白いテーマの本なんですが、鈴木さんの社会学的なものの見方と、電通消費者研究センターのとらえているところが、やはりまだ、誤差があり、なんとなく、違和感があったのが、印象的でした。消費する人でもあり、生産者でもあるわたしたち一人一人が作り出すマーケットは、今後いったい、どのように成長していくのか、非常楽しみです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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