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カテゴリ:本
『サウスバウンド』
奥田さんの本は以前『イン・ザ・プール』『空中ブランコ』『町長選挙』と3冊読んどります。 3冊とも伊良部一郎という精神科医が主人公の話でここに登場してくるキャラクターはどれも面白い 馬鹿なのか天才なのか紙一重の主人公伊良部一郎は好きです。 んなわけで奥田さんが書かれた本が読みたく『サウスバウンド』を借りに図書館へ 『サウスバウンド』のあらすじ 小学校六年生になった長男の僕の名前は二郎。父の名前は一郎。誰が聞いても「変わってる」と言う。父が会社員だったことはない。物心ついたときからたいてい家にいる。父親とはそういうものだと思っていたら、小学生になって級友ができ、ほかの家はそうではないらしいことを知った。父はどうやら国が嫌いらしい。昔、過激派とかいうのをやっていて、税金なんか払わない、無理して学校に行く必要などないとかよく言っている。家族でどこかの南の島に移住する計画を立てているようなのだが……。 最初から最後まで読みやすく頭の中で映像化がしやすい作品でした あんな父親、嫌だと思いながらもどこか尊敬できる父親、一郎さんです 世の中に逆行して生きている一郎さんですが本来人間そうあるべきではないのか 国の都合の良い方向へ何も気付かずただただ流されているのではないかとしばらく考えさせられました。 一郎さんはこう言っております 「世の中には最後まで抵抗することで徐々に変わっていくことがあるんだ。奴隷制度や公民権運動がそうだ。平等は心優しい権力者が与えたものではない。人民が戦って勝ち得たものだ。誰かが戦わない限り、社会はかわらない。お父さんもその一人だ。」 だって 一郎カッコえぇ~ 聞いたか政治家 いつまでも子供みたいな喧嘩してんじゃないぞ見てて恥ずかしいわぁ 権力争いばかりしやがって まぁ~このぐらいにして とにかく一郎さん以外も魅力的なキャラクターばかりで面白かった(母親、さくらも凄い) いぃ家族愛それを取り巻く周囲の人々も愛だらけです この『サウスバウンド』映画になればなぁ~とブログに載せる写真をさがしていたら なんと映画になるみたいです。 楽しみです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.08.16 22:14:58
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