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カテゴリ:雑感
世には様々なビジネスモデルがあり、
大きくはフロー型とストック型に分類できます。 SIer(システム・インテグレーター)の企業も、 システム開発は、フロービジネスですが、 SaaSや保守は、ストックビジネスになり、 システム開発も、顧客やキラーソフトをストック資産にできれば、 大きな意味でストックビジネスの性質を帯びます。 最低でも四半期で黒字化できていないSIerは、 フロービジネス主体です。(大抵4Qか1Qに売上計上が偏ります) 不動産の資産運用でも、 転売を繰り返しキャピタル・ゲインを狙うものはフロー型になり、 賃貸収入で安定的にインカム・ゲインを狙うものはストック型と いえるでしょう。 エンターテイメント業界では、 ゲームや映画やアニメの製作会社は、典型的なフロー型です。 1発大ヒットを出しても、次がヒットするかどうは分かりません。 なので、ヒット作品のシリーズ化や、DVDやグッズなど他商品への展開、 原作をオリジナルではなく、人気のある漫画や小説を採用したりして、 リスクを減らそうとします。 そんな中、ゲーム業界で新しい動きがあります。 数年前からMMORPGなどの課金型のサービスが生まれ、 アイテム課金などの都度課金などもあり、 ネットのオンラインゲームでストックビジネス化が始まりましたが、 最近、Xbox360の「アイドルマスター」という人気ゲームで、 オンラインアイテムが好調という話題がありました。 ・バンダイナムコゲームス・石川社長インタビュー ・キーマンが語るゲームの今! バンダイナムコゲームス 副社長 鵜之澤伸氏 ・アイマスカタログ第3号 マイクロソフトポイントは、1ポイント=1.5円だそうなので、 エクササイズウェア(体操着をイメージしたEXTEND系の衣装)が1500円。 すごい価格設定です・・・ ちなみにPS3『まいにちいっしょ』のトロのコスプレは350円だそうです。 PS3用ソフト『まいにちいっしょ』で、トロもうれしい追加アイテムが配信 いわゆるオタクといわれるユーザーを狙い撃ちしていると思いますが、 需要と供給の関係とはいえ、 バンナムにとってはおいしいストック資産です。 というか、少数のヘビーユーザーを囲い込む、 バンナムが需要を分かりすぎてるところが逆に怖いです・・・ 5万本出荷といいますから、2割のユーザーが購入するとしても、 ブルマ売上で1500万。 ヘビーユーザーは他のアイテムも購入するでしょうし、 原価はさほどかからないので、 ソフト本体の収益をアイテム課金が追い抜くのは時間の問題でしょうか。 完全に味をしめているという感じで、まだまだ引っ張るんでしょうね。 また、競合他社もこういうところに力を入れてくることは 容易に想像できますし、 ネットゲームのように本体は無料でアイテム課金で稼ぐものが いろいろ出てくるのかもしれません。 しかし、日本で苦戦しているXbox360のキラーソフトが、 「アイドルマスター」というのはなんとも・・・ これも日本らしい、ということなのでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007/03/21 10:55:01 AM
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