|
カテゴリ:カテゴリ未分類
名古屋で3名の新スタッフ候補の面接をたあと京都に向かった。今手掛けているビジネスの2店舗目の引渡しがあったからだ。後2日後には静岡の店も完成し、引き渡される。忙しさも峠を越えた。しかし、成熟ビジネスに参加している身、先行組の牙城を切り崩すためにも今度は一つ一つのことを深堀していく作業が待っている。
私は数年間、このビジネスをどこまで大きくできるかというゲームに体を張って参入する。だからこそ、しょぼい結果に終わるわけにはいかないのだ。全国の誰でもが名を聞く店にまで上りつめる気でいる。そして、それだけの能力が手前味噌だが、私自身、そして私が今までの人生上で築いた人的ネットワークをもってすれば十分可能だと考えている。 ビジネスは麻薬のようなもの。恋愛や欲しいものは手に入るまでが愉しいが、ビジネスは日々自分自身と否が応でも向き合わされる。だからこそどこまでもクリアし続けないといけない。クリアするたびに快感を得る。とても困った麻薬である。 私は小手先での金儲けはかなりこなしてきたが、今回は性質(たち)の悪い女を相手にしているようで日々気が抜けない。ま、明けない夜はないのだから何とか動いていくだけだ。 昨夜は、先斗町で旨いものをしこたま食べた。もう10年近く通っている店である。その近くの老舗のバーにも7年振りに顔を出した。テンポの良い会話とラリックの器、バカラのグラスでバーボンソーダーを何杯も放り込みながら深夜2時まで飲(やり)続けた。私に酒は手放せない。これから全国に進出していく。その街々でこんな飲み方ができることを愉しみにしていくのもいいものである。 バーを出る。先斗町の殆どの店の灯は消えている。もう春だというのに肌を刺す寒さだ。ジャケットの襟を立て背中を丸める。酒で何とかごまかして埋めた、私の心の隙間に寒さが忍び込む。漆喰の真夜中の夜空には雪が舞っている。もう1軒行こうと思ったが、そのままホテルで眠った。 KEN NOZAKI お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.03.27 17:17:19
コメント(0) | コメントを書く |
|