|
カテゴリ:カテゴリ未分類
秋の陽光包まれる事務所にて今日は一人で作業中。
社員60名を率いているが、本部はたった3名(うち1名は事務スタッフ)のみ。母体の東京サイドのオーナーの直近なども含めると、マネジメントに関る人間は6名。否、そのうち2名は母体から来た人物で、通常の組織なら主任程度の力量しかなく、たいして使えない。 私は一匹狼な生き方を長らくしてきた男。不慣れな組織の枠組みの中で光と影に直面している。 ここ1年自分の会社だと心血注ぎ、このビジネスに邁進してきたが、やはり資本の原則、所詮はオーナーにはかなわない。悪いことにオーナーはかなりのスーパープレイヤー。頭も抜群にいい。私の10歩先を読み行動できる人物でもある。私のつたない立上ノウハウもこの1年で出尽くしたか。 1年で形にはしてきた自信はある。私でしかできなかったという自負もある。売上も悪くはない。しかし、今からが事業は大切である。組織の強化、マーケテンィング、お客様から紹介がでるような店全体のマネジメント、現場への権限委譲と責任の認識化、数えあげればキリがない。 私は人の心の力を信じるタイプ、オーナーは技術力で勝負をするタイプ。私は人の心のエネルギーが相手に伝わることで波状にお客様に伝わり、結果会社が伸びると信じるタイプ、オーナーは最高の技術を提供すれば、相手(お客様)はなびき評価をくれると信じるタイプ。水と油である。 答えはシンプルである。最高の技術を最高のサービスで提供すれば、他に負けるはずがないのである。そう思って私は1年間取り組んで来た。しかし、ここに来てオーナーの干渉が著しい。私も黙っているタイプでないのでいつも議論のし合いである。そんな中、幹部職の連中は恐れて誰も議論に入ってこない。陰でグツグツ言っているだけである。保身も解るが一度きりの人生だろうに。そういう意味で社長の私は孤独である。つまらない犬たちに囲まれて仕事をしている。 そんなとき、本田技研を世界的企業に創り上げた本田宗一郎氏の書籍を読んでみた。本田さんが空冷エンジンにこだわっていたときに、若い技術者達がこれからは水冷の時代だと言い張った。本田さんとクビを覚悟に大喧嘩をしたらしい。時の経たぬある日、ある事故をきっかけに本田さん自身も空冷へのこだわりを技術者に詫びを入れ、本田技研は水冷エンジンの開発に力を注ぐようになる。本田さんは語っていた。私に喧嘩も厭わずモノを申してきた連中ほど、その後の社長や役員になっていったと。そして今の世界的企業の結果である。相手がオーナーだろうが、どうであろうが本気で議論を挑み、ビジネスをしない連中が跋扈している我が社にそれほど大きな発展は望めない。これを読んでいるアナタ、犬には決してならないで欲しい。 ま、かよわき犬たちは放っておいて孤軍奮闘してみるけどね。 それにしても秋の空気感はいいね。 KEN NOZAKI お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.11.02 13:14:15
コメント(0) | コメントを書く |
|