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東京地下道1949(飛鳥京香作品●山田企画事務所)

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●YG源義経黄金伝説■

一二世紀日本の三都市(京都、鎌倉、平泉)の物語。平家が滅亡し鎌倉幕府成立、奈良東大寺大仏再建の黄金を求め西行が東北平泉へ。源義経は平泉にて鎌倉を攻めようと?

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●BK私の中の彼へー青き騎士ー

異星の生命体《アイス》と人の戦争で、少女暗殺組織ローズバットの沙織は、共生装甲機体・零号を操る独立装甲歩兵・翔と恋に落ちる。沙織には過酷な運命が待っていた。彼女は人類を新たな旅へ導く。

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●TC東京地下道1949■ 

1949年日本トウキョウ。 太平洋戦争の日本敗戦により、日本はアメリカ軍とソビエト軍に、分割占領。
生き残った少年少女はどう生きるのか。それからの過酷なる日本の運命は?

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●TD「染み入れ、我が涙、巌にーなみだ石の伝説」

 故郷、神立山の伝説は、僕、日待明にあらたなる人生の選択を迫る。彼女は何者であったのか?
私は地球人でなく観察者として地球の長い歴史に関与したことをしる。
https://ncode.syosetu.com/n9669cz/

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●RSロボサムライ駆ける■

「霊戦争」後、機械と自然が調和、人間とロボットが共生。日本・東京島「徳川公国」のロボット侍、
早乙女主水が 日本制服をたくらむゲルマン帝国ロセンデールの野望を挫く戦いの記録。

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●KIアイランド■暗殺者の島■

 かって存在したエルドラド、サンチェス島で、地球連邦軍暗殺チーム「レインツリー」
に属する暗殺者2人の対決。

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●YK夢王たちの饗宴--ドラッグウォーの跡でー

(麻薬戦争の跡)夢世界の入り組んだ異世界、最高のドリームマスター,夢王は、だれなのか? 
なぜ、この世界はできたのか?

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●CP封印惑星

 封印された地球で情報収集端子であるユニーコーン・新機類は、天空の光矢を見る。 
それは新地球の解放者、世界樹の出現する。予兆である。

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●AFアリス・イン・腐敗惑星ー寂寥王の遺産ー

宇宙連邦の監視機構の元で、腐敗惑星内で新生命トリニティが蘇生し、世界の秩序を変える動きが始まる。

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●KZガーディアンルポ03「洪水」

 廃墟で、人類最後の生存者カインは地球滅亡を迎え。彼は生命形を変え自分から精強なる生物兵器に変貌、地球を再生し敵へ復讐を硬く誓う。

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●UK宇宙から還りし王■

初めて新宇宙への門「タンホイザーゲイト」から帰還した男ネイサンは、今、
ゼルシア国自然保護区、ラシュモア山で王国を建設。みづから発する言葉で、人類を次の高みへと進化させようとする。

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●RUN遙かなる絆-ランナー●

 地球と月を結ぶ「ムーンウェイ」から話は始まる。連邦軍「サイボーグ公社」に属するロードランナー,ヘルム。
マコトは超能力者。2人は月で人類外の野望を砕く、新世界の人類の出現が始まる。

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●「支配者たち」(ハーモナイザー01)

世界樹ハーモナイザーの支配する宇宙での、2人の宇宙飛行士の物語。
これは現実か夢なのか「もちろん、あの人は私の夢の一部分よ。でも、私も、あの人の夢の一部なんだわ」

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●「クアイアーボーイズ」

地球は絶滅の縁にあり。敵ROW」は、生命体ミサイルを発射。
意思を持つ「生物体機雷」が人類戦士として。敵とであった彼はいかに。
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Aug 13, 2012
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「源義経黄金伝説」 飛鳥京香
源義経黄金伝説の宣伝●http://plaza.rakuten.co.jp/rekishistory/
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源義経黄金伝説■第58回

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
Manga Agency山田企画事務所
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■ 1190年(建久元年) 河内国葛城弘川寺
葛城の弘川寺に西行はいる。 背後には葛城山脈が河内から紀州に南北に広がり
河内と奈良古京の道をふさいでいる。

庵の文机に向かい、外の風景を見ていた西行は、いにしえの友を思い起こして
いた。平泉を陰都にする企ては、昨年の源頼朝の「奥州成敗」により、ついえて
いた。おもむろにつぶやく。

「我が目的も、源頼朝殿の手によって潰えたわ。まあ、よい。源義経殿、またその和子、源善行殿も生きておられれば、あの沙金がきっと役に立つだろう」
西行は、崇徳上皇のため、平泉を陰都にしょうとした。また、奥州を仏教の平
和郷であり、歌道「しきしま道」の表現の場所にしょうとした。それが、鎌倉殿、源頼朝の手で費えたのである。

西行はぼんやりと裏山の方、葛城山を見つめている。季は春。ゆえに桜が満
開である。

「平泉の束稲山の桜も散ったか。俺の生涯という桜ものう……」
桜の花びらが散り、山全体が桃色にかすみのように包まれている。
「よい季節になったものだ」

西行はひとりごちながら、表へ出た。
何かの気配にきずいた西行は、あたりをすかしみる。

「ふふつ、おいでか?」と一人ごちる。 そして、枝ぶりのよい
桜の枝をボきボキと折り、はなむけのように、枝を土に指し始めた。ひとわた
り枝を折り、草かげの方に向かって、話しかけた。

「準備は調いましたぞ。そこにおられる方々、出てこられよ。私が、西行だ。何の用かな」

音もなく、十人の聖たちが、草庵の前に立ち並んでいた。
「西行殿、どうぞ、我らに、秀衡殿が黄金のありか、お教えいただきたい」
「が、聖殿、残念だが俺らの道中、悪党どもに襲われ、黄金は、すべて奪い
去られてしもうた」
「ふつ、それは聞けませぬなあ。それに西行殿は、もう一つお宝をお持ちのは
ず」

「もう一つの宝とな。それは」西行の顔色が青ざめた。
「そうじゃな、秀衡殿が死の間際に書き残された書状。その中には奥州が隠し
金山の在りかすべて記していよう」

「よく、おわかりだな。が、その在りかの書状のありかを、お前様がたにお
教えする訳にはいかぬよ」
「だが、我らはそういう訳にもいかん」
「私も、今は亡き友、奥州藤原秀衡殿との約束がござる。お身たちに、その
行方を知らす訳にはいかぬでな」

「西行、抜かせ」
聖の一人が急に切りかかって来た。

西行は、風のように避けた。唐突にその聖がどうと地面をはう。その聖の背に
は大きな桜の枝が1本、体を、突き抜けている。西行、修練の早業であった。
「まて、西行殿を手にかけることあいならぬ」片腕の男が、前に出て来てい
る。
「さすがは、西行殿。いや、昔の北面の武士、佐藤義清殿。お見事でござる」
西行は何かにきづく。
「その声は、はて、聞き覚えがある」 西行は、その聖の顔をのぞきこむ。
「さよう、私のこの左腕も御坊のことを覚えてござる」
「ふ、お前は太郎左か。あのおり、命を落としたと思うたが…」

いささか、西行は驚いた。足利の庄御矢山の事件のおりの、伊賀黒田庄悪
党の男である
「危ういところを、頼朝様の手の者に助けられたのじゃ。さあ、西行殿、ここ
まで言えば、我々が何用できたか、わからぬはずはありますまい」
「ふ、いずれにしても、頼朝殿は、東大寺へ黄金を差し出さねばのう。征夷大
将軍の箔が付かぬという訳か。いずれ、大江広元殿が入れ知恵か」
西行はあざ笑うように言い放った。

「西行殿、そのようなことは、我らが知るところではない。はよう、黄金の場
所を」
「次郎左よ、黄金の書状などないわ」
「何を申される。確か、我々が荷駄の後を」
「ふふう、まんまと我らが手に乗ったか。黄金は義経殿とともに、いまはかの
国にな」

「義経殿とともに。では、あの風聞は誠であったか。さらばしかたがない。西
行殿、お命ちょうだいする。これは弟、次郎左への手向けでもある」
「おお、よろしかろう。この西行にとって舞台がよかろう。頃は春。桜の花び
ら、よう舞いおるわ。のう、太郎左殿、人の命もはかないものよ。この桜の花
びらのようにな」

急に春風が、葛城の山から吹きおち、荒れる。
つられて桜の花片が、青い背景をうけて桃色に舞踊る。

「ぬかせ」 太郎左は、満身の力を込めて、右手で薙刀を振り下ろしていた。
が、目の前には、西行の姿がない。
「ふふ、いかに俺が七十の齢といえど、あなどるではないぞ。昔より鍛えてお
る」
恐るべき跳躍力である。飛び上がって剣先を避けたのだ。
「皆のものかかれ、西行の息の根を止めよ」

弘川寺を、恐ろしい殺戮の桜吹雪が襲った。
桜の花びらには血痕が。舞い降りる。

西行庵の地の上に、揺れ落ちる桜花びらは、徐々に血に染まり、朱色と桃色
がいりまじり妖艶な美しさを見せている。
「まてまて、やはり、お主たちには歯が立たぬのう」
大男が聖たちの後ろから前へ出てくる。西行は、その荒法師の顔を見る。お
互いににやりと笑う。

「やはりのう、黒幕はお主、文覚殿か」
「のう、西行殿。古い馴染みだ、最後の頼みだ。儂に黄金の行方、お教えくだ
さらぬか」
西行はそれに答えず、

「文覚殿、お主は頼朝殿のために働いていよう。なぜだ」
「まずはわしが、質問に答えてくれや。さすれば」
「お前は確か後白河法皇の命を受け、頼朝様の決起を促したはず。本来なら
ば、後白河法皇様の闇法師のはず、それが何ゆえに」
西行は不思議に思っていた。
文覚は、後白河法皇の命で頼朝の決起を促したのだ。

「俺はなあ、西行。頼朝様に惚れたのだ。それに東国武士の心行きにな。あ
の方々は新しき国を作ろうとなっておる。少なくとも京都の貴族共が、民より
搾取する国ではないはずだ。逆にお主に聞く。なぜ西行よ、秀衡殿のことを
そんなにまで、お主こそ、後白河法皇様のために、崇徳上皇のためにも、奥州
平泉を第二の京都にするために、働いていたのではなかったのか。それに、ふ
ん、しきしま道のためにも、、」

「ワシはなあ、文覚殿。奥州、東北の人々がお主と同じように好きになったの
だ。お主も知ってのとおり、平泉王国の方々は元々の日本人だ。京都王朝
の支配の及ばぬところで、生きてきた方々。もし、京都と平泉という言わ
ば二つの京都で、この国を支配すれば、もう少し国の人々が豊かに暮らせると
思うたのだよ」
文覚は納得した。

「ふふ、貴様とおれ。いや坊主二人が、同じように惚れた男と国のために戦う
のか」
文覚はにやりと笑う。

「それも面白いではないか、文覚殿。武士はのう、おのが信じるもののために
死ぬるのだ」
西行もすがすがしく笑う。
「それでは、最後の試合、参るか」文覚は八角棒を構えた。西行は両手を構え
ている。
八角棒は、かし棒のさきを鉄板で包み、表面に鉄びょうが打たれている。
「西行、宋の国の秘術か」

「そうよ、面白い戦いになるかのう」
(続く)
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所作 
「源義経黄金伝説」 飛鳥京香
Manga Agency山田企画事務所
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Last updated  Aug 13, 2012 12:45:23 PM
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