明日の主人公

県内の病院で、患者呼称を『患者さま』から『患者さん』に戻す動きが出ている様です。

理由は、患者側からは「居心地悪い」「不自然」との意見、病院側からは「患者やその家族からの暴言や、暴力が問題化している中での持ち上げへの疑問」などが有るようです。

私としては、相手(対象)がはっきりしないモノへの敬語使いは、返って人をバカにする事になると、教えられました。

また、良い事(誰も望まない事)ではない事を持ち上げるモノでも無いとも教わりました。

例えば、容疑者に『さま』を付けるのは変ですし、病気になる事を望む人も少ないと思います。
望まない病気に罹って、持ち上げられても

個人名に『さま』を付けるのは敬語になりますが、相手が誰か分からない表現である“患者”に『さま』を付けるとは、まるで第三者に敬語を使う行為で、周りを立てて相手を立てていない行為になってしまいます。

「入院患者の皆さま」と言った様に、対象が入院患者全員だと分かるなら、使い方としては分からない訳では有りませんが…

最近は、“課長さま”と言った様に、敬語の使い方を誤っている場合も多い様ですし、イタズラに敬語を使う事が良い事と思っている経営者も多い様です。