カテゴリ:何なんだ
北海道大雪山系の二つの山で、合計10名もの方が亡くなると言う痛ましい遭難事故がありましたね。 近年、中高年の登山事故が急増しているそうです。 退職後の余暇を、ハイキングや登山、山スキーで楽しまれる方も増えています。 今から始まった事でも無いのにナゼ増えているのか 今回、トムラウシ山での遭難を見ると、問題点が見えてきます。 昔から遭難といえば、ザイルで体を結び合い、風が避けられる窪地などで皆が体を寄せ合い助けを待つイメージで、体温低下の防止と発見・救助が容易な様にしていました。 一つには、軽装備でビバークに耐えられなかった事。 もう一つは、今回のパーティーがツアー会社が募集したもので、メンバー全員の体力や技術に差があり、気心の知れた仲間とも言い難い状況だったと思います。 以前の山登りは十分に時間をかけ、気心の知れた仲間と近くの簡単な山から徐々に遠くに、より難易度の高い山へとステップアップしていたでしょう。 長引く国内旅行の低迷で、中高年の登山・ハイキングブームは旅行会社の新たな顧客獲得の場として、沢山の商品を出すようになりました。 旅行会社の企画だけに安心しきってしまい、山に付いての下調べや準備物がおろそかになってしまう事もあるでしょう。 楽しく安全に登山するためには、近場の無理の無い山で十分に己の体力を知り、徐々にステップアップする事。 何よりも、無理なスケジュールを組まず、引き返す勇気を持つことです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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