明日の主人公

青春18きっぷは、JRの全ての鉄道線を1日（回）乗り放題で利用できる1枚11,500円で5日（回）分有効の格安切符ですが、特急しか走っていない一部の路線以外は、普通列車（鈍行）と快速しか利用できません。

　特急やを利用する際には、別に運賃や料金が必要です。

JRの運賃ですが、判りやすくするため本州の東海道本線など幹線のみの運賃の決まりを書くと、
300km以下の営業キロは1km当たり16円20銭
600km以下の営業キロは1km当たり12円85銭
600kmを超える営業キロは1km当たり7円05銭
で計算されます。（これに消費税分が加算されます。）
判りやすくすると、
300キロの運賃が4,910円で、2枚買えば（600キロ分）9,820円になりますが、600キロの運賃では9,030円
301キロの運賃が5,250円で、2枚買えば（602キロ分）10,500円になりますが、602キロ（～640キロ）の運賃では9,350円で済みます。

青春18きっぷは1日当たり2,300円なので、片道141km以上（大人）往復71km以上（大人）で元が取れます。

そう考えれば、1日で千キロ（東京からだと徳山や長万部ぐらい）行ければ、格安で長距離を移動出来る気になってしまいます。

ところが実際に使うとなると、東海道・山陽本線では始発に乗れば何とかその日中に徳山の先までは生けますが、北へは長万部どころか大舘で1日が終わってしまいます。

東京から別府を目指すと、翌日の午前中には着きますが、2日目の距離は126.3kmで単純に一泊すると元が取れなくなってしまいます。
同じく札幌に向かうと2日目の夕方には札幌に着けますが、函館の朝市も見れず2日間乗りっぱなしに近い形で、余分な大舘と札幌の宿泊費を考えると、特急代も出そうです。

1日で千キロ移動が出来れば良いのですが、両ケースとも2日で1,200キロ程度です。
実際には遠くに行くほど、途中で観光をしたり列車の待ち合わせが多くなるので、5～600キロの移動は難しくなります。