安全であるはずの学校でなぜ…?
2003年10月18日のあの日から…ひとりの女の子が意識不明の状態でずっとベッドで眠っていらっしゃいます。福島のとある町で起きた 柔道部員の少年による少女リンチ暴行事件 。加害者少年は目撃者の証言とは食い違う答弁を繰り返し、被害者少女に対しては 何の罪悪感もない と言い、学校関係者や県教育委員会は保身のため に 子供たちを恫喝して口を封じたあとに、次から次へと嘘のストーリーを作って隠ぺい工作 をしたらしいですね。現場にいた子供たちの証言のすべてはマスコミの作り上げたやらせ と否定し、メディアのマイクには居直って、ヤクザばりの大声で怒鳴って逆ギレ する始末の学校関係者たち…。保護者会でもともと少女の脳に持病があって、加害者少年【柔道部部長。いわゆる黒帯の柔道の上級者。】がたまたまいくつかの柔道技をかけたら不幸にも発症した…と嘘の報告をした件に関しても言った覚えがない と平然と言い切る厚かましさは もう、教育者でも人間でもない、ただの鬼畜のクソ野郎 としか言いようがないわけでして…。被害者家族のお気持ちを考えると、本当にいたたまれない話ですなぁ。民事裁判に負けても いまだ被害者家族に謝罪もしない学校関係者、教育委員会、加害者少年・家族に対して、それを輝かしき未来のある加害者少年を守る ための正当な行為 と考えるべきなのか否かの判断は、実に難しいところです。まずは、何かしらの手段でこの本を手に入れて、事件のあらましを知ってから考えたいと思いました。隠蔽 須賀川一中柔道部「少女重体」裁判 6月26日発売 本体価格 1,500円 (税込 1,575 円) 送料無料 そういえば、子供が起こした問題で大人が隠蔽したといわれる事件で有名な話として、数十年前に広島の大田川で起きた少年水死事故 【9歳の被害者少年が13歳の加害者少年に急流で泳ぐことを強要され、突き落とされて水死したとされる事件】が思い出されますよね。加害者少年の家が町の有力者 ということで地元警察が意図的に事故 と処理し、証言のすべてを黙殺、封印したと噂されるこの事件…。被害者家族の執念ともいうべき調査で民事裁判で勝訴したものの…地元有力一族に逆らったということで村八分 になって被害者家族は住み慣れた町から出て行かざるを得なくなったそうです。この手の事件はいつも被害者少年、加害者少年を飛び越えて、大人が介入してややこしくなるのが常でして…。どちらの事件も罪を認めて贖罪する ことよりも隠す ことを良しとした点でよく似ています。子を失った親として、当然の主張をしただけなのに…生活まで脅かされるなんて、本当に信じられない話ですよね。事なかれ主義 の日本人の嫌な部分を見てしまった気がしてならないです。