カテゴリ:制作
今年からの楽曲制作について、あれこれ想いをめぐらせる… 新曲、リメイク、女性歌手の起用、無名アーティストのプロデュース…など、 いろいろなプランがある中で、今までほとんどやってこなかった、 「作詞」というものにトライしてみようかと思っている…
もともと私の音楽スタイルは「詞」に重きを置いてはいない。 極端に言えば、音楽には詞は無用とさえ思っている。 音楽を通して導かれるイマジネーションに、言葉は必要ない。 インストゥルメントによってのみ形成される私の音楽観のフィルターを通過すれば、 人の歌声も単なるインストの一部になる…
ロックに本気で目覚めてからというもの、 意味の解らない英語の曲ばかり聴いていたことが 起因しているのかもしれないが、それはそれで良かった…
ボーカリストの熱いエナジーはビンビンと伝わってくるが、 意味はさっぱり解らない。 訳詞に目をやるのももどかしく、ひたすら目を閉じて聴くのだ… そして、自分の頭の中に無限に空想の世界が広がる… これで充分なのだ。
以来…聴くにしても作るにしても、すっかりこのスタイルが定着していている。 日本の音楽はほとんど聴かないし、 聴いても詞はひとつの「音」として私の耳を通過するだけで、 そこにはその「意味」を解釈するという回路は存在しない。 日本語の音の鳴り方が、「ロック」にはフィットしないという 偏見が余計にそうさせるのかも知れないが…
でも、なぜか最近「詞」というものを書いてみたくなってきた… 何なんだろう…歳のせいか?…
何の道具も使わない、生身の人間から吐き出される肉声は最高の楽器である。
その究極の生楽器が奏でる音を、最高に輝かせるような「詞」を書いてみたい… 歌モノの制作にはもちろん作詞家の起用も考えてはいるが、 果たして、私にもそんな、人の心を揺さぶる「詞」が書けるだろうか…
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