カテゴリ:グルメスポット
行きつけの、すし富で。
先日、こんなことがあった。 カウンターで機嫌よく食べていたら、 後のテーブル席で、やたらうるさい客がいた。 といっても、文句を言っているわけではない。 その逆で、やたら誉めまくっているではないか。 どうやら、初めての客のようだね。 「これは、旨いわ…」 「すげえ…」 やたら感激しまくり。 と、おもむろに板さんに質問をする。 「この海苔はどこの?」 板さんが答える。 「あっ、やっぱり…」 ネタではなく、脇役にフォーカスを当てて蘊蓄をたれたり… 隣に居たお連れが、 「この人は、一流のものしか食べないから解るんだよ」 とお上手をする。 極めつけは、「こりゃ、銀座九兵衞より旨いよ」 板長は、軽く苦笑い… どうやら、自分のグルメ自慢をしたいらしい。 私を含め、その場にいた常連の間には、 「なに解りきったこと言ってんの?…田舎者が」 そんな空気が漂う。 板さんたちも、誉められて悪い気はしないだろうが、 こういう、取って付けたような押し付けがましい誉め言葉は、ヨシとしない。 寿司屋特有の、高飛車な態度が微塵もないすし富だが、 こんな客に対しては冷ややかな態度をとる。 板さんたちや女将さんが本当に嬉しい言葉は、 ずぅ~っと通い続けている我々常連がポロッと言う、 「美味しかった」、「ありがとう」なんだ。 何の気取りもない、世界一の大衆寿司屋は、 ここ、東大阪市にあるんだよ。 いっぺん来てみなはれ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.03.15 18:36:46
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