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カテゴリ:医療関連
先日、テレビで動脈硬化の検査と慢性閉塞性肺疾患(COPD)のことを放送していた。こういう内容の放送があると私達のように検診機関に勤務するものはすぐその効果を知ることができる。
なぜって、その翌日からとたんにオプション検査になっている動脈硬化検査の希望者が目に見えて増えるからである。また、「COPDの検査は出来ますか?」などその番組内の表現をそのままぶつけてくる。 COPDなる言葉は最近ポピュラーになったものなのだろうが、肺疾患の分類には昔から呼吸機能検査において閉塞性、拘束性、混合性と分類される検査があり、胸部X線検査などの検査結果の総合所見からも拾わウことは可能と思われます。改めてCOPDのための検査というのはありません。 動脈硬化の検査については、四肢(手足)の血圧と脈波と心電図から脈の伝播速度から動脈の硬さを計算して結果を出すので、5~7拍程度の計測の平均値から求めます。脈が遅かったり、速かったりによってデータもかなり影響を受けます。四肢に巻くマンシェット(血圧計の腕の巻く帯状のもの)の巻き方で変わります。足や腕の太さや来ている衣服でも変えあってくるのです。ガードルなど体幹部をぎゅっと締め付けていたりサポートタイプのタイツやストッキングでも影響を受けます。検査時に緊張する方は脈拍、血圧が上昇するので正確でないこともあります。 いろいろ、書きましたが、検査は人を対象としているものなのでいつのときも100%ということはないのでは・・・?と思います。 そして、検査しているから『大丈夫!』ではなく、検査の結果が語っているものをしっかりと受け止めなければ検査をただしているだけになってしまいます。今回の問題点は次回の検査までに改善しようと努力しなければ意味がないのではないでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.02.12 18:26:50
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