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「浅草フランス座演芸場東洋館」 9月の小雨の日
ここは、かつては、ストリップと幕間のコントを売り物にしていた劇場。今は、お笑い中心。昼間から、色物演芸を観ている。 今頃、皆は、一生懸命働いているのだろうと、ちらりと思う。 テレビには出ていないが、おもしろい芸人が次々とでてくる。 昭和天皇のモノ真似や、カンカラ三線(木と皮だけでできた本三線は、戦火で失われ、アメリカ軍から支給される食料の缶詰をボディにして三線を作った三線)での呑気節の芸など、世論との面倒を嫌い、即興性が求められるテレビでは放送されることはないだろう。 ロビーには、ここから世に出た人たちの写真が貼ってある。 永井荷風、井上ひさし、渥美清、コント55号、ビートたけし・・・等々。 ・・・とりあえず、夢があれば、死なないですむ。 「<眠り>をめぐるミステリー」櫻井武著 NHK出版新書 ノンレムパラソムニア(いわゆる夢遊病や,就眠後,無意識にものを食べる睡眠関連摂食障害)の話が興味深い。1987年に、カナダトロント郊外で老夫婦が殺傷された。 ケンは記憶がなく、裁判では無罪。 「夢中遊行」の病歴のあるケンが、睡眠時に無意識にクルマを運転して、殺意なしに殺人を犯してた。睡眠とは、意識とは。 ほかに、自分の夢体験をそのまま作品として結実したベルリオーズによる幻想交響曲。 ナンシークレイスのSF小説「ベガーズ・イン・スペイン (ハヤカワ文庫SF) 等、眠りに関係した芸術作品の紹介。 ちなみに、小説「ベガーズ・イン・スペイン」は遺伝子操作で生まれた「無眠人(sleepless)」の話.物語のなかで,眠りは進化の過程で残った「不要なメカニズムの名残り」と位置づけられている。 遺伝子操作により誕生した「無眠人」が誕生し、彼らは、一般の「有眠人(sleeper)」より優れた人間ということになっている。 「絶対安全剃刀」高野文子作品集 白泉社 不安定で魅力的な女性という生き物を描かせたら、抜きん出た漫画家だと思う。 「おすわりあそべ」は、若い女性がひとり電車に乗り、座っていた自分の席をたち、移動していくときのモノローグだけの漫画。 (わるいけど、わたし、年寄り、きらいなんだ) (わるいけど、わたし、おんな、きらいなんだ) (わるいけど、わたし、貧乏人、きらいなんだ) (わたし、うそつきがすきよ。つよい、つよい、うそつきが好きよ) (ちょっと、わたしに話かけてくれる?) (おい、そこのそいつら笑いかけるなというのに、わたしは怖い人なんだからねえ!) (自慢になるほど若くはないよ、歴然とおんなだし、お金がない。でもわたしは、強いうそつきになりたいんだ。) 「東大医学部生が書いた頭がよくなる勉強法」石井大地著 こう書房 「東大医学部生が書いた・・」ということが、本を売るためにプラスになっているのかどうかわからないが、「頭がよい人」は合理的でポイントをつかむのがうまいタイプか、偏執的に対象に執着しているタイプか、たいてい、どちらかなような気がする。 この本の著者の趣旨は、頭のよさとは、「問題設定と問題解決の能力」。 「問題設定と問題解決の能力」とは自分が何をしなければならないかを見極め(=問題設定)、それを確実に達成する(=問題解決)ことができる能力とのこと。 そして、頭の使い方を決定づける3つこと。具体的には「意識 Mind」「思考 Thinking」「知識 Knowledge」。 この著者は、知識を定着させるため、本を読んだらブログに書評を書くようにしているそうだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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