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2007年01月23日
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カテゴリ:movie
先日、「それでも僕はやってない」を観ました。
・・・すごく考えさせられる映画。
痴漢冤罪事件を通して、日本の刑事裁判の問題点を
浮き彫りにするという映画ですが、
綿密な取材を重ねて作ってるだけに、とにかくリアル。
地味ですがオススメです。


<以下、観た人向け>

























なんとなく日本人って、よくある2時間ドラマのイメージが
大きくって、警察で取調べを受けても、無罪なら
片平なぎさのような弁護士がでてきたり、
警察にも、安浦刑事や、青島刑事がいて、
最後には分かってもらえる、という気持ちがあると思うのね。

だから痴漢と間違われても、駅員に話せば分かってもらえるだろう、
とか、警察でちゃんと話せばわかってもらえるだろう、
とか、思ってついていってしまう。

そういうことが、いかに甘い期待であるかを映画は明らかにしていく。

怖いのは、
駅員も、刑事も、裁判官も、悪意があってそのような行動をとっているわけではないということで。
ただ、それぞれの立場で、淡々と仕事をしてるだけ。
必ずしも、
熱血駅員がいたら、
熱血刑事がいたら、
熱血裁判官がいたら、
という問題ではなかった。
誰がやっても結果的にああなるというシステムになっているのが怖い。

結局、自分がああいう状態になったら
主人公のように闘えるだろうか。



<更に>












はじめは、痴漢の真犯人が捕まって無罪がわかって一件落着。
みたいな展開を期待してたんですね。私も十分甘い。
でも、そんな簡単な話にしたくなかったということなんでしょうね。





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最終更新日  2007年01月23日 23時06分25秒
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