島へ行くことになったわけ2
ミルク神は、村人たちに「働けば働くほど幸せになる」と教えます。サーカ神は「働いて辛い思いをするよりも、人の物を取って食べた方がいい」と言います。ミルク神の村人は働き者ですから、村は栄えました。でも、サーカ神の村はちっとも栄えません。いつしか、サーカ神はミルク神を怨むようになりました。それでサーカ神は、いろんないじわるをするのです。ミルク神の村の土地を奪ったり、畑を荒らすネズミや猪をミルク神の村にはなったり、それでもミルク神の村人たちはまじめに働きます。その頃は生き物たちも人間の言葉がしゃべれたそうです。その生き物たちがミルク神の村人たちの味方をします。村人も生き物たちも、みんなが協力し合いながらみんなが働くのです。それをみたサーカ神は、いじわるをしていた自分を後悔し、みんなが仲良く働くことが大切なんだって気づきました。だって、人にいじわるをすれば損ばかりするのですから。だったら、仲良くしたほうが得です。サーカ神は、そう考えたのです。それで、ミルク神の村も、サーカ神の村も、いつまでも、栄えていったということです。(※本当の民話を少し脚色しています)