カテゴリ:音楽
前回、Richard Wrightの追悼集会を行ったという日記を書きましたが 彼について、追加でもう少し書きたいと思います。
Richard Wright(本名:Richard William Wright)とは Pink Floydというバンドのオリジナル・メンバーの1人で 彼らの楽曲や、そのサウンドに対する貢献度は Roger WatersやDavid Gilmourに負けず劣らず多大なものがありました。
2005年のLive 8でPink Floydが一時的に復活を果たした時は不安もありましたが インターネットで配信されたライブはもう感涙モノの素晴らしい出来で狂喜乱舞し 「ワールド・ツアーで来日してくれるかも?」なんて淡い期待もしていただけに 彼の損失は大きく、これでオリジナル・メンバーでのPink Floydを観る機会が 完全に無くなってしまったのは悲しい現実で 友人とはその辺のところを飲んで語り合いたかったのは本当です。
Pink Floydって、実は1971年、72年、88年と3回来日していて 1988年の来日公演は観に行ったのですが この時はRoger Watersが脱退した後の、新生Pink Floydのツアーでした。 このライブの感想は、サウンド的には文句なかったのですが やはり音楽の核になるものが無く、妙に薄っぺらい感じがしてしまい 何となく物足りないといった印象でした。
逆に2002年にRoger Watersが来日し Pink Floyd時代の曲もかなり演奏したのですが ライブの演出はバッチリだったけど、どうもコンセプト色を重視した結果 全体的に重苦しい感じのライブで 過剰に期待していたせいもあったのか、イマイチでした。
ですが2005年のLive 8では、久々にオリジナル・メンバー4人が揃ってのライブで 気合いが入っていたせいもあるのでしょうが、これがもう見事なアンサンブル! 全部で4曲しか演らなかったのですが 特に後半の"Wish you were here"から"Comfortably Numb"は もう涙なくして聴けません。
でもこれがバンドの不思議でもあり、面白い部分で 長い間反目しあっていたメンバー同士が 何かのきっかけで瞬間的に融合したり時なんかに 傑作が出来上がったり、完成度の高いライブになったりすることがあるんですよね。
Pink Floydも、コンセプト派のRoger Waters(Nick Masonも?)に対して サウンド重視派のDavid Gilmour、Richard Wrightという図式があって この2つの絶妙なコンビネーションと、互いが主張し合った時の緊張感が あの数々の傑作を生み出したに違いありません。
まあ、ワンマンなバンドだったら、あまりこういったことはないかもしれませんが 今までの来日公演とLive8の3つのライブを観て、私見ですけど やっぱりPink Floydは4人揃わないとPink Floyd足りえないんだなぁ、と そう強く感じました。
Richard Wrightは65歳で、死因は癌だったそうです。 冥福をお祈りしたいと思います。 ***********
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