カテゴリ:音楽
定刻の19時を10分ほど過ぎた頃 彼らの今までのキャリアを紹介するような映像がスクリーンに流れ始め 一気に会場のボルテージもヒートアップ。
映像の最後で東京ドームが出てきて ステージが暗くなると ステージ中央に立った2人のシルエットが映し出され オープニングの“Old Friends~Bookends Theme” で ライブが静かに始まりました。 このツアーのタイトルが「Old Friends Tour 2009」と銘打ってあるから この1曲目は順当な選曲ではあると思いますが 途中、お互いを My Old Friendsと、ずっと紹介し合っていたのが印象的でした。 だってこの2人、小学校時代から親友同士なんですものね。
結果的に今回のライブは、前回の悪印象を払拭するような とても素晴らしい内容で、ホント観に行って良かった。
途中で“Mrs. Robinson”を演奏する前に 映画「卒業」のシーンが流れたりして 全体的にノスタルジックな雰囲気が感じられましたが 途中で2人のソロを挟んでの約2時間、休みなしで演奏したS&Gからは 凄さと同時に年を取って円熟することの素晴らしさを見せつけられた 正に2人の総決算といったライブでした。
心配したArt Garfunkelの声ですが キツイ個所は何とか誤魔化していたし、ちょっとハスキーっぽかったけど あまり気にならず、もう充分満足でございました。
Paul Simonは、自分のソロで 流れを断ち切るかのように「Graceland」から2曲も演奏するなんて 御年67歳になられてもなお アフリカ音楽に対する情熱は失ってないって感じが伝わってきて素晴らしい。 声も以前に増して艶が出ている感じで、聴いていてゾクっとしました。 Paulがソロを演奏している最中 トイレに行く人が多かったのがちょっと残念だったけど。(笑)
あと、特筆すべきはS&Gが素晴らしかったのはもちろんですが バックを務めたバンドのテクニックが素晴らしく、色々な楽器を多用していて 聴いていてかなり気持ち良かった。 これだけの面子だと、ライブにありがちな各パートのソロがあったりするけど 今回のメンバーにはそれが無く、コンサートの流れを断ち切らなかったのも好印象。 曲のアレンジも本当にシンプルで 全部の曲が演奏をむやみに引っ張ることなく コンパクトに纏められていたのも、ライブをぐっと引き締めていた感じでグッド。
東京ドームのステージほぼ正面に位置する2階席だったのもあって ドームにしては、かなりクリアに音が聴けたのも良かった。 ドームのアリーナ席は音が最悪ですものね。
前半のハイライト、“El Condor Pasa”(馬の名前じゃないよ。爆)も 何のアナウンスもなく、拍子抜けするほど淡々と始まって あっけなく終わっちゃった。
Art Garfunkelのソロ1曲目“Bright Eyes”は 名古屋公演では亡きMichael Jacksonに捧げていたそうですが 個人的にはPaulのソロで出てきたバンドで Michaelに捧げる曲を何かやってほしかったなぁ。
***********
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。m(_ _)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[音楽] カテゴリの最新記事
|
|