シェフの落書きノート

賄いを作ってあげると…

「うっひょ～！やったぁ！」
…と、言ったかと思うと…
走って携帯をとってきて写メを撮る新しいスタッフがいます。

ん？
「毎回毎回、写メ撮って誰に見せるの？」
…と、聞くと…。

「仙台のお母さんにメールで送ってます！」
…だって。

「良かったねぇ～。今日の栄養は、バッチリじゃん！」
…という内容が仙台のお母さんから返ってくるそうです。

「友達とかに見せても、凄く羨ましがられるんですよ～(^^)v」
…と、底抜けに明るい笑顔でつぶやきます。

なんとも微笑ましいというか～。
そんなやりとりを離れ離れの母娘でしているかと思うと…
ちょっと嬉しかったりもします。
こんなに喜んでもらえると作り甲斐もありますです ﾊｲ｡

大学に行っているとはいえ、東京の一人暮らしは、それなりに大変だろうと思って…
野菜とかは出来るだけ食べさせるようにしてるけど...。
そんなに特別なものを食べさせているわけでもないのです。


こんな娘が、東京で必死になって、もがきながらも夢を追う。
その重い扉を押し開けようと頑張っている姿は、実に清清しいもので…。
自然と応援したくなるのも確かです。

しかし…。
あっちも…こっちも…そっちも…そのむこうも…。
壊れまくちゃってる日本 (>_<)

こんな国にしてしまったのは、僕たちにも少しは責任があるわけで…。

なんとかならんのか？
…と、憤りを感じ。

なんとかしてやれんのだろうか？
…と、何もできない自分自身に対しても不甲斐なさを感じている今日この頃です。

こんな人生を走り始めたばかりの若者たちが…
少しの夢や希望を持ったとしても、それが次第に萎んでしまうような世の中…か。

そう思うと…
きっと誰しもがやるせない気持ちになるのです。

たとえ、何かに挫折したとしても…
再び新たな希望を抱けるように…。
僕たちの若いころは、少なくともそんな時代だったと振り返るのです。


ん゛～
むっちゃくっちゃ美味いもの作っちゃるけ～
時代よ～ もう１回でんぐり返しで変われ～～～～！！

…と。
なんのオマジナイかわからないオマジナイ。
無力であることを十分に知っていながら、唯一できることは、それだけ。


まぁ～
呪文にもならんだろうけど…。
それくらいしかできないから、仕方ないんだけどね。


西新宿で…
息巻いてるアホな１人の料理人のボヤキですわ(^^ゞ