下関~浜松~東京への移動日
下関からの帰路、近年は毎回、せっかくなのでどこか立ち寄ろう…と東海道新幹線沿線で途中下車。今年、最初は福山で福山城を観光して市民プールに入って…と思っていたのだが、大雨被害の傷跡もあるうちは、我が家のような臨機応変にいかない観光客はまだやめておこう…復興が必要な時に行ってお金を使おう…ということで災害後すぐに計画の立て直し。意外に家族誰も行ってないねということで、浜松に行くことに。この「ついでに寄る」シリーズ、結構「お城」に行っていることが多くて、自分は社会科だけどそんなに城オタクではないのだが、なんだかんだ立ち寄っているうちにS太も城の姿を見たら行くもの…と思っている(ように思う)新幹線沿線では、小倉城・広島城・岡山城・姫路城・小田原城…趣は違うけど熱海城…。別の旅では松山城。それで今回も浜松では浜松城に当然行く…となっていたのだが、ずっとこの旅の間に起きている「判断力の低下」がここでも。新幹線の指定券のチケットは、乗り継いで浜松でゆっくりする仕様になっているから行くのはいいとして、何も無理して城に登らなくてもいいのである(笑)浜名湖に行くには時間がないし、浜松城ちょうどいい…と当初の計画で行くことにしていたわけだが、駅から近い楽器博物館?あたりに行ってくつろいでいた方が絶対に良かった。ヤマハ・カワイゆかりのこの地でなければ他の地域にこれはないし、何よりたくさん歩かなくて済むし、トイレもいつでも入れるし(笑)城への道の外の階段を登っている道のりでこのことに気がついて「あれ、なぜこんなつらい思いをして階段を登っているのだろう…」と思ったのだが、時すでに遅し。駅からはタクシーに乗ったがそう近づけず、コインロッカーがなくてカバンがあずけられなくて、城の受付で頼んだら置かせてくれて大感謝。城の中の階段を登る時もつらすぎて、途中の階の展示物は「後で見る」と飛ばしたけど、帰りも飛ばし…実はこのあたりの記憶があまりない…くらい体調は悪くなっていた。ちなみにS母の話では、「今まで行ったお城に比べると、歩く距離も階段も楽だった。むしろ、なんでこんなにいちいち苦情を言っているのだろう?」だったらしい。さらにわかったのは、前日、「浜松城、そんな絶対に行く必要あるの?」と聞かれたらしいのだが、「S太の写真カード(予定表の代わり)に城の写真を入れているから」と取り合わなかったらしい。写真を抜けばいいだけなのに、本末転倒である(笑)記憶にない風景の写真あれ、お城、黒かった?…白かった?…的な記憶。天守閣からの眺め、本当は好きなのだが、とっとと1周したらしい。その後、道なりに出て、美術館へ。空いているはずが、宮崎駿原画展?…みたいな企画展の開催で大混雑。そっちのコーナーに二人は行かず、長椅子で過ごす。受付で、タクシーは一番近くではどこまで呼べますか…と必死に訴えて、やや離れたところながらそう歩かずに乗って駅へ移動。昼食場所はゆっくり探す余裕がないため、「うなぎもあるけど専門店でなくて他の魚もある店」というテーマで駅ビルの中に流行っている店を見つけて(「もうどこでもいいから入れてくれ…」というので決めた)店名はわからないが、そのほぼ居酒屋状態のお寿司屋へ。すぐ入れるかと思ったら少し離れた場所のイスに座って何組か待っていて…その椅子に座れないとわかるや、周りはお土産屋さんでたくさん人がいる中に二人立っていられず…新兵器S太のリュック(簡易イス付)を広げて落ち着かせる。が、自分も横に立っているのがつらくて…気が付くとS太のイスの横に正座していた!!たぶん、そんな固い所に正座するのは中学校の廊下以来かな(笑)とその時は思わなかったが、人通りが多くて体育座りやうんこ座りをするスペースもなかったのではないかと思う。というかもう少し待たされたらそのままタイルの上に横になっていたかも…。という、もう重病人状態での昼食。おいしいのにのどを通らない…。が、単品で注文できるので3人で分けながら味わえる。この時にその後数時間持つ復活を遂げたのは、静岡のお茶パワー!他のソフトドリンクが300円くらいする中、ジョッキの緑茶が100円!それで頼んでみたら、うまい、うますぎる。頻尿のことを忘れて食事しながら中ジョッキ3杯分くらい冷茶を飲んだ気がする。結果的に、野菜と魚と緑茶…血糖値を上げずに済んで(その時はそれが原因だとは思っていないが)、栄養分も水分も少しとれたので具合が少しよくなったのであった。予定より早い時刻の新幹線への取り直しができず、待合室で2時間くらい過ごし…その時のスタバのカフェオレ味の氷砕いたやつ…もおいしかった。新幹線~電車の乗継も無事に済み、自宅最寄駅の駐車場に止めてある自分の車に戻った時…本当にほっとしてパワーが戻った! よれよれだったはずが「あっ、帰りにスーパー、どこに寄る?」みたいな(笑)歩かなくていいことと、いつでもトイレに行ける…ぼんやりした頭でもそのことが強迫観念になっていたようで、そこから解放されたことでパァッと心が明るくなった気がした。自宅に戻った時、旅行から帰っても今までは絶対に言わなかった思わなかったことば…「ああ、やっぱり自分ちが一番!」を初めて言ってしまった。ということで今回の旅行記…のはずが闘病記になったシリーズは終了。何が起こっていたかは、8月の他の日の記事にある通り…。夏バテではなくて糖尿病…視力まで落ちていたということはかなりやばい状況だったのだ。ちなみにその2日後に病院に行った時の初診時の血糖値は500超。ヘモグロビンa1cの値は10,9だった。この旅のつらさを思い出せば…とその後の食生活の改善やほぼ禁酒生活、意外にすんなり行けている。これを書いている11月下旬、血糖値は100台、Hba1cは6,6…2学期の最初は読めなくなった生徒名簿の小さな文字も10月から急に読めてます。良くなっている過程でも、急激な血糖値の低下が視力低下を招くらしくてそれだったらしい。という闘病メモを記して、「無事に帰って来られて良かった」旅の終了