だいたいパーツがそろってきました。
組み込む前に今回のエンジン状態を考察して見ます。
そもそもなぜ圧縮が落ちたのか?
エンジンの圧縮が落ちる=気密が維持できていない。
では何故気密が維持できなくなったのかを考えます。
まず、第一候補がピストンリング。
リングの張力によってピストンとシリンダーの間の気密を維持していますが
磨耗、へたりによって維持できなくなります。
基本的に走行距離で管理するのですが、
今回のように25年も前のバイクだとあてになりません。
いつ換えたかわからない場合は基本的に交換対象です。
次がバルブ。
フェイス面の荒れ、カーボンの噛み込み等で圧縮が下がります。
写真では左のフェイス面がやや荒れてます。
さらに右のバルブはカーボンを噛み込んでますので
今回の圧縮低下の原因はおそらくコイツが主犯です。
他にもガスケットの抜け等も関係します。
完全な状態に持っていくには全部交換がベストですので
今回はリング、ガスケットの交換。バルブのカーボン除去&すり合わせに決定です。
どこまで回復するか。楽しみです。