エフゲニー・キーシン ピアノリサイタル☆2009日本公演
昨日、キーシンのリサイタルを聴きにサントリーホールへ行って参りました。前回の来日が2006年。時の経つの、早いわ~。そういやブログを始めたのも2006年だわ。今回も客席はほぼ満席。因みにチケット代は18000円! 高いです。(天下のN.H.氏でもデビュー50周年記念リサイタルが 7000円。)今回のプログラムはプロコフィエフ:バレエ「ロメオとジュリエット」からの10の小品より 少女ジュリエット マキューシオ モンタギュー家とキャピュレット家(←Softbankのあれ)プロコフィエフ:ピアノソナタ第8番「戦争ソナタ」後半がオールショパンで幻想ポロネーズマズルカ Op.30-4 , 41-4, 59-1練習曲 Op.10-1, 2, 3(別れの曲), 4, 12(革命) Op.25-5, 6, 11(木枯らし)3年前には(ちょっとふっくらしちゃった?)と思ったキーシンくん(「くん」て、もう30台後半)今回は元に戻ってるように見えました。ま、前回は一番前の席でしたからお腹のラインがはっきり見えたのです。今回は10列目。プロコフィエフはさすがロシア人同士! 情景が目に浮かびました。第二次世界大戦中に作曲されたソナタは「戦争ソナタ」と呼ばれ3曲あるのですが、他の2曲ほどキャッチーでないこの8番。しかし、素晴らしい集中力で第1楽章の細部まで聴かせてくれました。後半はマズルカがよかったな~。弱音がきれいで、かそけきショパンて感じ。プロコフィエフの途中から中低音の「ミ」の音がちょっと狂って来たのが気になったのですが、休憩中に調律が入ったのでそこは復帰したようでした。が、代わりに(?)別の音がホンキートンク状態に。ピアノがキーシンの打鍵に耐えられなかったのか、ピアノの状態がベストでなかったのか、定かではありませんが、「別れの曲」などで大変目立つ音だったのでちょっと気になりました。ところでショパンの練習曲と言えば、音大の入試やコンクールの課題曲に必ずと言っていいほど入る曲。そしてその定番と言えばポリーニ。このCD、世界中のピアノ科の学生が持ってるんじゃなかろうか。わたくしなんてLP(時代だわ・・・)も持ってるぞ。でもこの録音、1971年ともうかなり古いものになっています。そろそろ、キーシンによる新しい定番が出てもいいのでは。売れるよ~。(ま、キーシンは出すCD全てよく売れてるから関係ないでしょうけど)因みにコンサートのアンコールはショパン:ノクターン 第8番 変ニ長調 op.27-2 プロコフィエフ:“4つの小品”op.4より 「悪魔的暗示」 :オペラ『3つのオレンジへの恋』より「行進曲」 ショパン:マズルカ 第47番 イ短調op.68-2 :ワルツ 第6番 変ニ長調「子犬」op.64-1 モーツァルト:トルコ行進曲ショパン:ワルツ 第7番 嬰ハ短調 op.64-2でした。ノクターンは素晴らしく美しかったけど、全て終わったのは10時近かった・・・・。約1時間のアンコールは普通のコンサートでは異例なことです。キーシンは・・・いつもこんな感じ。