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カテゴリ:泡盛
今日は、琉球泡盛倶楽部の定例のテイスティング会でした。 今回は、昨年12月の会に続き、泡盛館の宮城館長をお招きして、館長がこれまでコレクションされてきた貴重な古酒(クース)のテイスティングをさせていただきました。 今回、テイスティングさせていただいたのは、どれも30年近いもの。 一般の市場では手に入らないものばかりで、手に入るとしても1本10万円以上はしてしまいます。3本では、35~40万円ちょっと。これを、会費たったの3500円(3万5000円ではないですョ!)で味わえるんですから、ホント、夢のような企画です。 テイスティングに先立ち、不肖ワタクシが、テイスティングの進め方について解説をさせていただきました。 後で、「とても参考になった。」というご感想をいただき、とてもうれしかったです。 さて、テイスティングの結果です。 まずは、『まさひろ』の1982年。注いでいるうちから、香りが溢れんばかりです。ラムネとか、梅の花のような香りが、会場いっぱいに広がります。時間が経つにつれ、キャラメルやバター・スコッチのような香りも現れ、さらに、シロップのようなニュアンスとオイリーなコクがいつまでも舌の上に残ります。この感じ、まるで、かりんとうを食べたときのよう。1品目から、完全にノックアウトです。 2品目は、『瑞泉』の1982年。こちらは、さきほどの『まさひろ』と比較すると、香りがゆっくりと立ち上がってくる感じです。乾燥したローレルやマジョラムといったハーブの香り、干し草のような香り、キノコの香り、やがて、香ばしい穀物の香り、そして、桜餅を包む桜の葉の香りや、漆器のような独特の香りが感じられます。こうした複雑な香りを生む熟成の神秘を目の当たりにすると、泡盛の古酒がどれだけ偉大かを思い知らされます。 3品目は、『海の邦』の1978年です。こちらも、変化に富んだすばらしい古酒でした。『まさひろ』同様、キャラメルのような香りのほか、バターを焦がした香りや、トースト、ひなあられのような香ばしい穀物の香りがあります。ミントのような香りが時間とともに変化して、キャラメルの香りと溶け込むと、ユリの花や、レンゲの蜂蜜のような妖艶な香りへと移っていくんです。 口に含んだ際のミネラルの感じも印象的。 蒸留酒なのに、熟成によってこれだけの変化を生む泡盛の古酒。まさに、沖縄が生んだ世界に誇る銘酒ですね。 このようなすばらしい体験をさせていただいて、宮城館長、幹事の「住職さん」には、心から感謝しています。どうもありがとうございました。
琉球泡盛倶楽部では、これからもこうした超レアなテイスティング会を企画する予定です。ご興味のある方は、ぜひご参加くださいネ。イベントのご案内は、琉球泡盛倶楽部のブログに掲載されます。ぜひ、こまめにチェックしてみてください。 これまでの泡盛の記事は こちら お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
May 5, 2010 01:26:18 AM
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