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テーマ:好きなクラシック(2315)
カテゴリ:音楽
久々のブログ更新で、申し訳ありません。 ここのところ、ブログ放置状態で…、本当に申し訳なく思ってます。本当に。 でも、頑張っているんですョ。本当に。 学会、原稿、研究、その他…。そんなわけで、仕事が終わるまでは、ブログを書く余裕が…なんていってるまに、今年も2か月が過ぎてしまいました…。
言い訳はこのくらいにして…。 さて、ワタクシにとって、一生ものの大イベントがまたやって参りました。ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の来日公演。 ワタクシが、このオーケストラをどのくらい好きかについては、すでに以前のブログで熱く熱く語っておりますので、覚えていただいている方もいるかもしれません。とにかく、あの音色がたまらなく大好きなんです。 チケットをインターネットで予約したので、いいのか悪いのか、今回も、シャイーが指揮してるすぐ後ろの席。ゲヴァントハウスの公式ブログの写真にも写ってますョ。わかりやすいように矢印付けてみました。 今年のプログラムは、ブルックナーの交響曲第8番とドヴォルジャーク。詳しくは、明日のドヴォルジャークのところに書きますが、スコアで一生懸命予習していったんですョ。 で、今日は、てっきりドヴォルジャークかと思っていたら、ステージにはハープが3台。あちゃ~! 今日はブルックナーだったんですね。 でも、大丈夫。ブルックナーの交響曲第8番は、ほとんどカラダで覚えちゃってますから。 ちょっと心配だったのは、楽譜の版の問題。ブロムシュテットの演奏ではハース版が使われていたりするので、今回シャイーはどの版を使ってくるのかと思ってましたが、今回は通常のノーヴァク版。これなら安心です。 さて、今回の演奏、とにかく、凄いっ!!のひと言に尽きました。冒頭、アンサンブルがちょっと不安な部分もありましたが、ほんの数分ですぐにパワー全開。凝集して、重心の低いサウンドがホールを突き抜けていきました。第2楽章の地の底からわき上がってくるような迫力、終楽章の神々しい輝き、涙を流している人もいましたョ。唐突で、座りの悪い、結びの最後の3つの音符も、クナッパーツブッシュなみの重厚さでした。金管楽器の壮麗さ、チューバやコントラバスの地鳴りのような響き…。ティンパニは、ここぞというところでは、ものすごく振りかぶって、ドドドド~ッっと叩くんです。あの叩きっぷりは、いいですね。弦楽器も、みんな、顔を真っ赤にしながら弾いているんです。正直、驚きました。 ゲヴァントハウスといえば、世界で2番目に古いオーケストラで、過去には歴代の偉大な指揮者が指揮台に上って…、そんなことがすべて吹き飛ぶような演奏。こんな、ド根性的な音を出すオーケストラだったのか…と目からウロコでしたョ。それでいて、腕力で押しまくるのではなく、弱音部などでは、ブルックナー晩年の一抹の寂しさが、フワッと漂ったり…。これは、明らかに、シャイーが奇跡を起こしているんだな、と思いました。 シャイーのブルックナー、前回来日のときの交響曲第4番は、テンポなどで異論はありましたが、今回の第8番は、正統的な説得力がありました。オーケストラに奇跡を起こすと同時に、シャイー自身もますます著しい進化を遂げているような気がしました。少なくとも、CDのように、バランスがいいとか、色彩的とか、そんな甘っちょろい言葉は脱ぎ捨てた感じ。ホンネでオーケストラとぶつかって、獲得しているサウンドなのでしょうね。確かに、シャイーは、ゲヴァントハウスを指揮しているとき、とても楽しそうで、幸せそうな表情をしていますよネ。 オーケストラのメンバーからもきっと愛されているんではないでしょうか。これからのこのコンビの躍進、とても楽しみです。 この日の演奏、3/18(金)のNHKの芸術劇場で放送されるそうです。お楽しみに~。 帰り際、楽屋近くに、何だか存在感アリアリの人がいるなぁと思ったら、指揮者の井上道義さんでした。シャイーと仲いいんですかね。 ブルックナー:交響曲第8番 ブロムシュテット&LGO お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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