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今を去る事2年前、柴茸大佐率いる陸軍第七特別小部隊は、茸採集行軍訓練の中、頑是ない花猪口班2名が冷たい雨が降りしきる山中で逸れてしまうという痛ましい遭難事件を起こしている。(犠牲者2名の命は取り留め、翌週には遭難した事はすっかり忘れ複隊している。) 責任感が強く真面目な性格の柴茸大佐は、遭難事件を重く受け止め、「自分の責任の致すところ、いずれまた、いずれまた私の部隊が茸採集部隊として再び松茸を得んことを誓う!」と涙ながらに語っていた。 機は熟した! 天目の元に大佐より電報。 「明日の暁7ツ過ぎ、例ノ赤松地点ニ集結セヨ。」 「御意」 返事に迷いはなかった。 あいにく、ジョンリー隊員は別の任務遂行のため、参加できなかったが、天目隊員は「ジョンリー隊員の分まで粉骨砕身任務遂行に励みます。」と力強く語った。 今回の任務は、「御山の松茸菌兵器の調査」である。 言うまでもないが、松茸菌はその歯ごたえ、芳醇な香りにより、人の心を揺さぶり、一度口にすると神秘体験に似た症状に冒されて、精神的な中毒症状を引き起こすという報告がある。実にキケンな菌である。 天目は、大佐と共に松茸菌が満つに集まっていると言われる地点に到着。 そこには、赤い彗星中佐がにこやかな笑みを浮かべ立っていた。 天目は気づいた!(;゚0゚)ハッ 「赤い彗星中佐。。。確実に松茸菌に冒された笑顔をしている。」 ふと、隣に立っていた大佐を見たら、なんと同じ眼をしているではないか!? もしや!!(;゚0゚)ハッ 大佐も同じ菌にまみれていると見えた。 こ、これはすぐに調査せねば! 強い決意をもって3人は松茸菌の場所へ行軍を進めた。 すぐに赤い彗星中佐は、松茸菌を発見! 走り寄り、調査開始。 芳しい香りが山中に広がった、間違いなく松茸菌である。しかも3本。 天目は菌の調査の為、そのうちの1本を速やかに籠に納めた。(えーっ。はい。。。まぁ~っ。。。と、いうことで。。。ありがとございます!) それから数分後、大佐と天目が同時に松茸菌を発見!
天目は、ゆっくりと大佐の目をみた。 (-_★キラーン!! こ、これは!菌に冒されている目だ!いかん!いかん! 天目は心を鬼にして、その菌を速やかに籠に納めた。(えーっ。まぁ~っ。そういうこうことで。。。すみません。。どうも。。。) その後、大佐は禁断症状に似た症状を発症し、解離性遁走を行った。よほど、先程の1本を失ったことによる精神的衝撃が強かったのであろう。 赤い彗星中佐と天目は、無線やラッパを吹きならしたが、大佐の行方を探ったが届く事もなかった。 なんとか途中で無線が通じ、基地に集合することになった。 帰路、コメツガ大将と越後特殊部隊のかやのんち隊員と遭遇。 やはり手中には、松茸菌があった。 菌のサンプルを並べてみた。あまりにも危険である。
基地に到着後、雑菌という安全菌を求めにチャナメ隊員も加わり移動することとした。 フカフカの苔むした地点。 そこには、ハナイグチやキノボリイグチなど中毒性の低い安全な茸が辺り一面に広がっていた。 天目とチャナメ隊員が採取している中、松茸菌に冒されている柴茸大佐も赤い彗星中佐も採ろうとしない。 なんと、松茸菌を大量に摂取すると他の菌を好まない傾向があるようだ。 松茸菌。。。まだまだ調査が必要であると判断し、今後継続調査を行っていく事とした。 その後、本部行き、各方面に巡回していた仲間と昼食を共にする。 この時点で、柴茸大佐は顔面蒼白。脈も乱れていた。 あの1本の衝撃はまだ癒えていないようであった。(と、いうことで、お付き合い有り難うございました。またお願いします。) 昼食後は、唯一、松茸菌に全く冒されていないコクワ隊員とナラタケを採取。 実は、コクワ隊員とは入隊が同期であり、自宅も近いという仲である。 節度のある採取を行い、調査を終了した。(しかし、今日はよく歩いた。)
・・・陸軍第七特別小部隊。全く胸があつくなるな!(終) <キノコの写真>
赤い彗星さんの献金松茸と、ゆうさんの献菌ホウキタケも 入っています。有り難うございます。
<キノコ料理> 「茸饂飩」・・・危険茸も入っています。 出汁はもちろん関西風。
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