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産科,産婦人科の35%が分娩を扱わない!?
全国周産期医療データベースに関する実態調査の結果報告から 平成17年12月1日現在において、病院、有床診療所、助産院などの「分娩取り扱い施設」と「分娩は取り扱わないが妊婦健診(22週以降)を行っている施設」のリストアップと 常勤医数(大学などでは医員含む)などの調査を行なったもの 全国の分娩施設数は? 病院数が1280、有床診療所数が1783で、合計3063が分娩を取り扱う施設数。 その他に自施設で分娩を取り扱う助産所は257。 分娩を取り扱わない産科施設数? 妊婦健診のみ行う施設が、1677施設。うち、148施設が病院。 産科,産婦人科の4740施設のうち35%にあたる1677施設が分娩を扱わない。 分娩に関与する全常勤医数 全国の合計は7985名であり、従来考えられていた11,000名よりもはるかに少ない人数であることが判明。 分娩施設の平均医師数は? 大学病院を含めると、平均常勤医数は2.45名 大学病院を除いた分娩施設の平均医師数は、1.74名 (参考:社団法人日本産科婦人科学会:全国周産期医療データベースに関する実態調査の結果報告, 平成18年6月14日) (http://www.jsog.or.jp/) 産科,産婦人科を掲げていたら,分娩できるものと考えていましたのでビックリしました。 分娩を扱わない施設では,多くは少数の妊婦健診を扱い、婦人科中心の施設と考えられるとしていましたが,どうなんでしょうね。 ところで,常勤の医師数ですが,1.74名は少ないですよね。 お産は24時間ですから,1名ではいつ呼ばれるかわからない。外来検診もあるし体力持ちませんよね。ちょっとママの病院の常勤の医師数を外来に行ったら確認しちゃおうっと。 また,医師数に関しては,ハイリスク妊娠・分娩を取り扱う公立・公的病院は、3名以上の産婦人科に専任する医師が常に勤務していることを原則とする。 と同学会では緊急提言をしていました。 (参考:日本産科婦人科学会 産婦人科医療提供体制検討委員会:緊急提言,平成18年4月7日) (http://www.jsog.or.jp/news/pdf/27apr_4.pdf) もしご自身がハイリスク妊娠,分娩の方でしたら,常勤医師が3名以上いるか確認することをお勧めいたします。 それにしても産科の医師は過酷な労働がよくわかり分娩施設が減っているのもうなづけました。ぜひ原文読んでみてくださいまし。 リンク大歓迎!がんばって発信します!? チャイルド・リサーチ・ネットの相互リンク推奨いただきました。 ←役に立ったり、面白かったらクリックしてね。byアヤノブ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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