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2006年11月23日
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カテゴリ:おやじの子育て
小学生の足のトラブル72%!?子どもの靴選びはどうするの!?

最近の休みは、買出しが日課でゆっくりできる日はなかなかないですね。
ずっとイベント続きで疲れが取れませーん。
さて、この間の買い物で気がついたのですが、娘が靴を見たいといってついていったら、本人はデザインに凝ったものが欲しいようです。
スポーツ系の靴のほうがいいのではと小さい頃は無理して買っていましたが、最近は赤ちゃんも生まれたし、デザイン優先の靴のほうがコストも安いのでありがたいなあ。あれっ?ってこれでいいのかな?と思いましたのでちょっと調べてみました。それにしても子どもの靴選びの分野ってWEB上では非常に少なくって今回は文献を読み漁りました。

子どもの足はどんな足?
大人に比べ踵が短く、小さいため不安定。
軟骨成分が多く、また厚い脂肪に包まれて柔らかくて足の痛みにも鈍感。

靴による足の障害は何が発生するの?
代表的な足の障害は、

外反母趾(がいはんぼし)
親指の付け根付近が「く」の字状に飛び出して曲がり、親指の爪が人差し指の方に向く障害です。くの字状に曲がった部分が圧迫され痛みを伴ってくる場合もあります。親指の自由がなくなり、ちゃんとした歩きが困難になります。

内反小趾(ないはんしょうし)
外反母趾の逆で小指の先が内側に曲がる障害です。小指側に強く圧迫する細い靴を履き続けたりした場合に起こりやすいと言われています。また両足で立った時に足の内側より外側に体重をかけるクセのある人に起こりやすいとも言われています。足がまだ柔らかい子供の場合、靴下をきつく引っ張って履くとなりやすいとも言われています。

ハンマートゥ(槌趾:ついし)
足指が曲って硬くなり、伸ばすことができなくなることもある障害です。足の長さより小さい靴を履いた時に、指先は窮屈な状態となります。この状態を続けると、この形に足が固まってしまいます。また足より大きい靴を履いた場合にも、靴の中で足がすべり、指の先が靴に当たり続けることにより、これも足の指の先端が段々に曲がって硬くなってきます。

浮き指
直立した時の足裏にかかる荷重の重心が後方(踵寄り)にあるためです。足の指を使わなくなったためと言われています。指も含めた足裏全体で身体を支えられていない状態なので、カラダのバランスが悪いと言えます。踏ん張りが効かずに転びやすかったり、かけっこでしっかりと地面を蹴れず遅かったりなど、子供の運動能力にマイナスの影響を及ぼします。

(参考:Mizuno Kids:なぜ、足は大切なの?
(http://www.mizuno.co.jp/kids/check/index.html)

ミズノキッズのサイトでは外反母趾や内反小趾の画像が参考として掲載してありまして子どもの足をチェックするときの参考になりまする。また、子どもの足長を測定する用紙もダウンロードできるので親子で身長と一緒に測ってみると楽しいかも。

子どもではどのくらい障害は発生するのかしら?
小学生児童1年生~6年生,男子115名,女子84名計199名のフットプリントにより観察した調査では、
母趾角は,高学年に上がるに従って増加していた。
足趾の変形は,第4趾,第5趾と足の外側にいくに従い多く存在した。
浮き趾は,学年による差は認められず第5趾に最も多くみられ,全児童中72.0%にみられた。足趾の変形は,足と靴の不適合が原因であると考えられ,屋内でも上履きを履く時間が長くなり,現在履いている児童の靴サイズやワイズ,履き方が足趾の変形に影響を及ぼしているのではないかと考えられる。
(参考:永山理恵:小学生の足型計測(第2報). 靴の医学(0915-5015)19巻2号 Page117-120(2006.03))

足指の変形が72%にみられたってほとんどではないですか。なんでこんなに氾濫しちゃったのでしょうか。

なにが原因で発生するのかしら?
外反母しの病因は,ほとんどのものが先天性の素因に基づくもので,遺伝については母方の影響が大きい。しかし外的要因となる靴の影響も大きく,小児期ではその選択が重要である。小児期の外反母しは,重症の変形を取ることはなく,中等症から軽症のものが大半を占め,靴,装具,運動療法によく反応する。
(参考:北田力:プライマリケア 110 小児の外反母し.小児科 Vol.39 No.10 Page.1227-1234)

小学校で4-6年生の生徒202名の外反母指の実態を調査した。母指外反角は男女ともに年齢とともに増加傾向にあったが,特に小学5-6年にかけての女の増加が著しかった。母指外反角の増加は身長が急激に伸びる時期と関係があると考えられた 。
(参考:佐藤栄作:若年者外反母し傾向の調査 第2報 .靴の医学vol.8 Page.101-103 (1994) )

10年前に一番成長の著しい中学生の母趾外反変形はどのようになっているのかを調査し報告した.さらに最近同じ中学校で同様の調査をした.これらの結果をふまえて,子どもの外反母趾の現状を報告した.10年前と比べ中学生の外反母趾角はかなり増加した.母趾外反角の角度別割合は男子でも学年差がほとんどなくなり,増加の一因は足の運動能力の低下と思われた。
(参考:佐藤雅人:医学の眼 子どもの外反母趾. 子どもと発育発達(1348-3056)2巻5号 Page325-327(2004.12))

あれっ靴だけかと思っていたのですが、遺伝的要素もあるのですね。靴だけを疑ってもしょうがないのか。また、運動不足や急激な成長なども要因として挙げられています。

じゃあ子どもの足の成長ってどのくらい?
幼稚園児は?
対象は船橋市内の幼稚園児で男児116名,女児107名の計223名446足。約1年間で足長は年長・年中児とも8mm,足囲も平均約8mm,足幅は平均3mm成長していた。
(参考:内田俊彦:幼稚園児の足型計測(第4報).靴の医学 ,Vol.18 No.2 Page.52-56 (2005.03))

小学生は?
対象は1-6年生までの男児107名214足,女児87名174足の計194名388足。足長は各学年で約1cmの差があり,年平均1cmずつ成長しているといえる。足囲は平均6mm,足幅は平均3mmほど成長していた。
(参考:内田俊彦:小学生の足型計測 (第一報) .靴の医学 Vol.19 No.2 Page.107-113 (2006.03) )

毎年、幼稚園児のときから8mmずつ成長するのですね。ということは靴は0.5cm刻みなので、幼稚園から半年に一回は靴を購入する必要があるということになりますね。

小学校の構内履き(上履き)ってどうよ。
校内履きに多く使用されている上履きについて,内踏まず長が靴と適合しているかどうかを検討した。余裕寸法は中底型では取られていないが,ヒールカーブは深くとられていた。また,履き口は余裕寸法をとっている格好となっているが,足内踏まず長のポイントと靴の踏み返し部とは明らかにズレていた。
(参考:大野貞枝:成長期の足と靴との適合と外反母し.靴の医学 Vol.10 Page.155-161 (1996) )

あんまり良くないみたいですね。

では靴選びのポイントはなにかな?

乳幼児の足のサイズの変化は早いので不適当なサイズになっていないか留意することが重要で,概ね5-6mmのゆとりをもった靴が適当である。デザインはつま先部分が少し上がり気味になっていて,つまずきにくいものが良く,爪が当たらないように前足部分が扇状に広く,適度な高さがあるものを選ぶ。靴底の材質は適度な屈曲性と弾性が必要であり,靴底以外の部分には通気性と適度な硬さが必要である。
(参考:山田伸子:エビデンスに基づいた育児 くつ,衣服.小児内科 Vol.33 No.10 Page.1408-1410 (2001.10.01) )

足はふつう昼間の間に少しむくむので靴を買うのは夕方が良い。
つま先の部分には適度な余裕が必要。
足と靴の踵をきちんと合わせた状態で一番長い足指の先から靴の先端まで大人の親指の幅の余裕が目安です。
かかと回りは緩すぎたり、きつすぎたりせず、かかとのカーブにフィットするもの、甲の高さは個人差があるので、足と靴の間にすき間が出来たり、食い込んだりしていないことが大切で、ひもが付いている靴であればある程度調節可能。
子どもに靴を履かせ数分間店内をあるかせて、脱げたり、転んだり、歩き方が不自然だったりした場合、別のサイズや違ったデザインの靴を選び直す。
新しい靴を履かせて数日間は子どもの足に赤くなっている部分がないか、擦れて傷ができたりしていないか注意深く診る。
子どもの足は、歩き始めるとどんどん大きくなるので、頻繁にサイズが合っているかどうかチェックする。
1歳から3歳であれば3ヶ月ごとに、3歳から6歳になれば4ヶ月から6ヶ月ごとにチェックする。
靴があっているかどうか判断しにくいときは小さめでなく大きめを履かせる。
男児用の靴幅のほうが女児の足に合うのであれば男児用の靴を選んでください。またその逆の場合もまったく問題がない。
ヒールカウンターは、簡単に踏みつぶされないために、また、ぐらつきを防ぐために適度な硬さが必要。
靴底は革かラバーかクレープ(表面に皺加工をしたゴム)素材のように適度に弾力性のあるすべりにくいもので、地面に触れる部分は出来るだけ平面であるべきです。
靴の前と後を両手でもってそっと押してみてください。土踏まずの部分でなく足の指の部分が簡単に曲がる靴を選んでください。
指の付け根あたりで適度に曲がると足の動きに合わせて靴も動いてくれるので歩きやすい。
(参考:日本靴医学会:幼児の靴の選び方
(http://www.kutsuigaku.com/)

これって大人の靴の選び方と同じですよね。
大人も子どもも同じですが、成長するという点が違います。お風呂出た後に一緒に足をチェックしあうのもいいかなあ。
ということで、まとめてみると

子どもの足の障害は、靴、遺伝、成長、運動不足が要因。
子どもの足長は年8mm成長するので、年2回は購入することが必要。
成長が早いので、こまめに足をチェックする。
良い靴の選び方は、大人とほぼ同じ。

さーて良い靴選びのポイントがわかったのでそんなに高価な靴じゃあなくても子どもにフィッティングする靴を探せばいいみたいですね。
ところで計測やフィッティングが良くわからないのでしたら専門家であるシューフィッターがいるお店に行ってみるのもいいですよね。足と靴と健康協議会:FHAのwebサイトで都道府県ごとのシューフィッターのいるお店がわかります。うちは千葉県なので探してみると結構いらっしゃいますね。(参考:足と靴と健康協議会:FHA
( http://www.fha.gr.jp/index.php)
デパートとかもあるので行きやすいかな。願わくば子ども靴の置いてある店でありますように。他に子ども、乳児、老人など各年代別の良い靴の選び方もありまして参考にしてみてくださいませ。
子ども靴でもこれだけ勉強しなくちゃいけないことがあるって子育てはたいへんだなあ。
お仕事のほうが慣れている分楽ね


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最終更新日  2006年11月24日 01時43分25秒
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