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カテゴリ:おやじの子育て
学校給食でアレルギー年300件以上4.7%は入院!?アヤノブの部屋
最近、小3の娘が体に湿疹できたりして、一通りの感染症は済んでいるので、寒冷性かアレルギー!!と、考えましてママと一緒に食事内容と湿疹を調べているみたいです。 ではパパは、学校のアレルギー発生状況を調べてみることにしました。 まず小児の食物アレルギーについて基本事項のおさらい。 食物アレルギーの発症率は、乳児が5-10%、学童以降が1.3%と考えられており、全年齢を通して、日本では推定1-2%程度の有病率であると考えられる。 全年齢における原因食物は,鶏卵38.3%,乳製品15.9%,小麦8%と続く。 症状としては,皮膚症状88.6%,呼吸器症状26.8%,粘膜症状23.8%,ショック症状10.9%と·乳児の食物アレルギー有病率は5-10%程度で、その多くはアトピー性皮膚炎を合併している。·乳幼児の即時型食物アレルギーの主な原因は鶏卵、乳製品、小麦が多く、その後加齢とともに80~90%は耐性を獲得していく。 ·学童・成人で新規発症してくる食物アレルギーの原因は甲殻類、小麦、 果物、魚類、ソバ、ピーナッツが多く、耐性は得られにくい。学童・成人の甲殻類・小麦アレルギーに食物依存性運動誘発アナフィラキシーの関与する例が存在する。 ·即時型食物アレルギーの最も頻度が高い症状は皮膚症状であるが、呼吸器症状を呈する例ではアナフィラキシーショックに至ることもあるので、注意が必要である。 (参考:リウマチアレルギー情報センター:食物アレルギーガイドライン) (http://www.allergy.go.jp/allergy/guideline/05/index.html) では学校給食による食物アレルギーはどのくらい発生しているか? 独立行政法人国立病院機構相模原病院小児科と社団法人全国学校栄養士協議会が行ったアンケート調査から 調査対象は平成14年度 小中学生8,035,306名,平成15年度が小中学生7,062,583名。 学校給食によるアレルギーの事故は637症例。 食物アレルギー発症頻度は約2.3万人に1名 原因食物は果物類が20・3%で最も多く、その7割はキウイ。 エビなどの甲殻類が18・8%、乳製品11・9%が多い。 出現症状は皮膚症状が最も多く,ショック症状は7.2%であった. 死亡例は無く,入院症例が4.7%,医療機関受診症例が59.0%であった. 原因が判明した436名中,255例は新たに診断された食物アレルギーであった. 運動中にアレルギー症状が出現したものは21.1%であり,原因食物は甲殻類が最も多かった. (参考:今井 孝成:学校給食において発症した食物アレルギーの全国調査.日本小児科学会雑誌 110(11):1545,2006) (http://www.jpeds.or.jp/journal/110-11.html) 学校給食の2.3万人に1人ならそんなに多くはないのかな。 一般的な学童期の食物アレルギーは1.3%くらいだとしたら、学校給食は0.004%ということになり給食では発生しにくいか、本人や親の努力で抑えられているということかな。 58%は新たに判明したアレルギーということで、いつ発生してもおかしくない状況ですよね。 一方、保護者が学校給食に求めることは? 安全な食品を使用して欲しい 71.3% 栄養や食品についての知識を身につけさせて欲しい 56.5% 郷土食や伝統食を取り入れて欲しい 36.0% 基本的な食事のマナーを身につけさせて欲しい 32.2% バイキングやカフェテリア等、選択できる食事をもっと実施 25.8% が上位 (参考:独立行政法人日本スポーツ振興センター:平成12年度「児童生徒の食生活等実態調査結果」) (http://www.naash.go.jp/kenko/kyusyoku/chosa/syoku_life_h12/chosa_h12.html#3) やっぱり食品の安全管理を求めたい! ついでに食物アレルギーに関しても配慮していただきたい! では学校側の対策はどうなっているのでしょうか? 社団法人全国学校栄養士協議会の協力得て,学校栄養士を対象とし,調理場単位に郵送法でアンケート調査を実施し全国 10190施設の調理場の児童・生徒 8035306人を調査対象としたもの。 学校給食で食物アレルギーの申請をしている児童・生徒は約13万人。 食物アレルギーの調査すらしていない調理場が 1031施設。 調査をして食物アレルギー児童・生徒がいるにもかかわらず,食物アレルギー対策を講じない調理場も同様に 1031施設あった. アレルギー食提供は 5476施設の調理場で行われていたが・代替食提供は 2122施設にすぎなかった. 食物アレルギー児童・生徒への食物アレルギー対策は不十分であった.今後学校給食における早急で充実した食物アレルギー対策が望まれる。 (参考:今井孝成:学校給食における食物アレルギーの対策.アレルギー 54(10):1197-1202,2005) (http://www.jsaweb.jp/) これは非常に低いですね。関心がなさすぎる。 うちの娘の通う学校は、調査や除去食対応しているのか、ちょっと不安になりました。 また、代替食提供は全体の20%とは、少なすぎますね。きちんと除去していれば耐性ができるかもしれないのに。 じゃあ国の方策は? 文部科学省では、食育推進プランの充実を平成21年まで行う予定で、その中に 学校給食における衛生管理の在り方や食物アレルギーへの対応の在り方等に関する調査研究及び児童生徒の栄養所要量に関する調査研究を実施する予定である。 としています・ (参考:文部科学省事業評価書―平成19年度新規・拡充事業等―) (http://www.mext.go.jp/a_menu/hyouka/kekka/06091508/036.pdf) また、食育推進のひとつとして、平成17年4月に制定された栄養教諭制度について、食育推進基本計画では、全都道府県における栄養教諭の早期の配置を求めています。 栄養教諭の職務は? 食に関する指導と給食管理を一体のものとして行うことにより、地場産物を活用して給食と食に関する指導を実施するなど、教育上の高い相乗効果がもたらされる。 (1) 食に関する指導 肥満、偏食、食物アレルギーなどの児童生徒に対する個別指導を行う。 学級活動、教科、学校行事等の時間に、学級担任等と連携して、集団的な食に関する指導を行う。 他の教職員や家庭・地域と連携した食に関する指導を推進するための連絡・調整を行う。 (2) 学校給食の管理 栄養管理、衛生管理、検食、物資管理等 (参考:文部科学省:栄養教諭制度の概要) (http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/eiyou/04111101/003.htm) ふーん、恥ずかしながら知りませんでした。娘の学校にもいるのかな? 公立では、配置については、都道府県教育委員会の判断によるそうです。 栄養教諭がいらっしゃれば、食物アレルギーの相談窓口となりますね。 ちょっと前に学校から要望などのアンケートがあったのですが、ぜひ書き入れたかったですね。 では、食物アレルギーでは、急性アレルギー症状として、アナフィラキシーショックが問題となりますが、 その発生予防と対処は? アナフィラキシーとは、 ハチ毒や食物、薬物等が原因で起こる、急性アレルギー反応のひとつです。 アナフィラキシーは、じんましんや紅潮(皮膚が赤くなること)等の皮膚症状や、ときに呼吸困難、めまい、意識障害等の症状を伴うことがあり、血圧低下等の血液循環の異常が急激にあらわれるとショック症状を引き起こし、生命をおびやかすような危険な状態に陥ってしまうことがあります。 じんましん等の皮膚症状は、はじめにみられることが多く、また9割以上の患者さんに出てくるといわれています。 アナフィラキシーで恐いのは、ショック等により死に至ることがあることです。その多くは、喉のはれや痛み等を伴う気道閉塞(気道が塞がれること)、不整脈による心停止、重篤な酸素欠乏状態、血圧低下等が原因になっています。 対処は? 原因物質(アレルゲン)の回避 アナフィラキシーを回避する最も有効かつ基本的な方法は、原因となるアレルゲンを避けることです。特定の食物や薬物に対してアレルギーのある患者さんは、それらを摂取あるいは服用することのないよう注意が必要です。 アナフィラキシーに有効な薬 アナフィラキシーは、症状の発現を速やかに察知し、一刻も早く治療をしなければなりません。医療機関では症状を緩和する目的で救急用として、通常、エピネフリンという薬が使われます。特にアナフィラキシーショックを引き起こしている時には、エピネフリンの注射が真っ先に行われます。 医師から処方される薬で、自己注射用エピネフリン注射液があります。自己注射とは、患者さん自身で薬を注射することです。今までハチ毒によるアナフィラキシーを経験したことがある方、また、その危険性が高いと予想される方は、自己注射用エピネフリン注射液が必要かどうかを医師に相談した方がよいでしょう。 (参考:アナフィラキシー対策フォーラム) (http://www.anaphylaxis.jp/index_flash.html) 小児用の自己注射も発売されたばかりだそうで、専門の医師が処方できるそうです。登録医の一覧も上記フォーラムにありました。 自己注射は子どもの場合、保護者の親しか打てないという問題点があり、救命救急士や学校の教員とか実施できないそうです。体制の整備が望まれますね。 あ、今日は平成18年12月10日ですね。 パン!パーン! あ、クラッカーのつもりね。 祝 アヤノブの部屋一周年でした。 いままで飽きっぽい私が何とか一年間継続できたのも、コメントくださる皆様の温かい応援があればこそ!間違いありません。 当初の目標は1年間と考えていましたが、まだまだ自分でも知りたいことはあるし、タラタラと継続しようと考えています。 それにしても激動の1年間でした。 ママが体外受精で妊娠して、 赤ちゃん産んで 家族が増えて 野菜中心の食事を作るようになって もう4ヶ月。 体重は落ちませんが、抱っこのおかげで少しは腕っ節が太くなったかな? ↑役に立ったり、面白かったらクリックしてね。byアヤノブ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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