イ・ムジチ合奏団
父と一緒にサントリーホールで、イ・ムジチ合奏団を聞いた。イ・ムジチといえば、ビバルディ「四季」。巷で流れてるこの演奏はほとんどイ・ムジチだろう。本物との出会いに、とにかく感激。父との良い思い出になった。新習志野に出張していた父と、新木場駅で落ち合う。ドトールで腹ごしらえして、永田町で乗り換えて、南北線で六本木一丁目へ。アークヒルズのど真ん中に、サントリーホールはある。今まで何度となくこの前をあるいていたが、そして、サントリーホールという名前は何度も聞いていたが、これがそれだとは、初めて知った。カラヤン広場は、イルミネーションがいっぱい。すっかりクリスマスムード。そこに、大勢の人がホールに吸い込まれていく。その入り口前にはたくさんのスーツ姿のオジサマたち。今回のコンサートは、日興コーディアル証券がスポンサー。実は私のこのチケットも、日興証券様から常務が頂いたのもの。常務が急用でいけなくなってしまったため、代理出席。スーツ姿のオジサマたちは、自分がご招待したエライお客様を見つけてお迎えし、すかさず挨拶しようと待ち構えている。私は、知り合いの日興証券の営業さんに見つからないように、そそくさと中に入る。ご招待席なので、さすがに良い席だった。S10,000円。ステージの後ろ側まで席がある、スタジアムみたいな形。正面向って右に座ったので、舞台上左にいるコンサートマスターの表情が良くわかった。後ろから数えた方が早いくらいだが、ほぼ中央。周囲はみんな、エライ感じのオジサマがめいっぱいおめかしした奥様を連れて、いらしている。「社交界」ってムードがむんむん。父と来て良かった・・・。女友達と来ていたら、絶対浮いてた。父はイ・ムジチを知ってた。お誘いしたら、とても喜んでくれた。母は後で聞いたが既に、学生の時と社会人になってからと二回行ったことがあったらしい。私は、学生の頃、ピアノサークルの有志でパロディで組んだ「イムジッチ」という、ビオラ、バイオリン、チェロなどの合奏団でその名前を知っていたくらい(^^;)そのオジサマの中で、やたらといろんな人がひっきりなしに、挨拶に来られてる人がいる。私の一つ前列の一番左の席。誰だろう・・・?有名人かな?あ、社長だ!プログラムの表紙をめくったページに、今回のコンサート開催に当たり、スポンサーのご挨拶が書いてある。「日興コーディアル証券グループ 社長」の署名。その顔の写真と、挨拶してるおじ様は同じだった。傍らには、奥様。奥様ファッション雑誌、Veryとかに出てきそうなモデルさんみたい。黒のパンツスーツがステキ。細い長い足、すらっとした背中、さらさらのボブの髪。一流企業の一流の社長さんには、一流の奥様・・・?さてさて、演奏はというと、感激した。最初の曲、ボッケリーニ「メヌエット」の第一音。観客全員が、耳をそばだてて、期待に胸を膨らませて、はちきれそうな空気がたまらない。その空気を一気にふぅっと和らげ、色付ける第一音の美しいこと!父も、あの音で一気に疲れが抜けた、と言っていた。 12人いるのに、本当に息がぴったり。トリルとかあるのに、ちっとも狂わない。感激してしまった。しかも、どの曲もメロディ歌えちゃうくらい有名な曲ばかり。楽し~~~~~!千住真理子さんが、一人で、立った姿で演奏する力強くしなやかな音に慣れていたので、12人が座って演奏するそのまろやかな音に、最初は物足りなさを感じてしまったけど、やっぱり包み込まれるような和音が体にしみてきた。途中でお休みが入る。ご招待券には、ドリンク券がついていたので、私はシャンパン、父は赤ワインを頂く。う~ん、セレブな気分♪父は、いつもそんなにアルコール飲まないし、おトイレ行きたくなっちゃうから、飲み物控えるだろうに、ビールも頂いていた。よほどご機嫌だったのかな♪もちろん売ってるのは、「モルツ」。それも「スーパープレミアム」・・・(^^)さて後半。ヴィヴァルディ「四季」全12曲!「春」が始まると、「ああああ、これだーーー!」と感激。いつも耳にしてる曲、本物はこれだったんだ。目からウロコ。ナンダカ知らないけど、そういう感じがした。目の前がぱぁ~っと開ける感じ。アンコール曲、4曲もやってくれた~!四季の最後、70歳は超えてるだろう、コンサートマスター初め、おじいさんたち、頭も振りつつ、力いっぱい弾いて勢いよく終わった。きっとフラフラじゃないかしら?その後に4曲も・・・。大変だー。さすがプロ。でも、アンコール2曲目あたりから、心配になってきた(^^;)父も喜んでくれて、良かった。電車で二人でいっぱいしゃべって帰りました。久々に父とゆっくり出来ました♪満たされた~・・・。 曲目 1.ボッケリーニ:メヌエット2.モーツァルト:セレナード第13番ト長調 K525「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」から「ロンド」3.レスピーギ:シチリアーナ4.パガニーニ:ヴェネツィアの謝肉祭(バイオリン:アントニオ・アンセルミ)5.チャイコフスキー:弦楽セレナード ハ長調 op.48から「ワルツ」6.作曲者不詳(ナポリ地方伝承):タランテラ物語7.ファリャ:スペイン舞曲(「はかなき人生」より)(バイオリン:アントニオ・サルヴァトーレ)8.ピアソラ:リベルタンゴ9.モンティ:チャールダッシュ10.~21.ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集『四季』(バイオリン:アントニオ・サルヴァトーレ) アンコール23.バッハ:G線上のアリア24.?:ボレロ25.?26.?(19:00開演 21:30終了)