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カテゴリ:建築設計
今日は(株)ウッドホームで私が設計担当させて頂いたお宅の上棟でした。 この猛暑の中、大工さん御苦労さまです。 この物件、道路と建物のあきがあまりありません。 その上、このウッドホームの建物は1階の天井高さが2700mmもあるので軒の高さが高く、 通常だったら2階の高さを低くするか、2階部分を道路から離すかしなければいけません。 でも私はそういう場合は必ず天空率を採用しています。 よく道路面の屋根が犬の耳が折れているような形の屋根をした家があります。 あれは道路斜線や北側斜線の規制がかかっているケースが多いからなんです。 この建物は天空率という規制緩和措置を利用して屋根を変形する事なく設計できました。 ハウスメーカーなどはCADの専用ソフトを利用して、天空率を採用している所も多くなってきましたが、個人の設計士の中ではまだまだ浸透していないのが現状です。 この天空率、広い敷地に建てる場合はあまり使う事はありません。 分譲地などで、敷地が限られる場合。 どうしても道路ぎりぎりに建てないといけない場合。 等々ケースはいろいろありますが、道路斜線の規制で思った家の設計が出来ないという問題はかなり解消されると思います。 この天空率を採用する場合、緻密な日陰計算や図面を要求されます。 しかし、私はとにかく手間を惜しまず、お客様に喜んで頂けるような設計を心がけています。 実際あった話ですが、同じ分譲地で他の設計士さんが設計された家は、完全に道路斜線、北側斜線の影響を受けた形になっていて、お客さんもその説明で納得したそうです。 でも隣に建った家は天空率を採用した為、道路斜線の影響なく思ったとおりの設計でした。 隣のお客さんはその工務店に苦情を申し出ましたが、もうどうしようもありません。 最近、この天空率の件でのお問い合わせが増えてきました。 お客さんや工務店さんからも「天空率を使ってもらって、プランがやり易くなったよ。」と喜んでもらっています。 建築基準法は毎年少しづつ改正されているので、設計士も常に勉強が必要だと思っています。 地域情報(四国)人気ブログランキング参加中←1日1回のクリック、よろしくお願いします! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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