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カテゴリ:マラソン大会
今日は少し長文を。
今を去ること6年前の2005年、私のマラソンライフは絶好調で幕を開けました。 趣味の場 伊達ハーフマラソンと豊平川ラン&ウォークでハーフの自己ベストを相次いで更新。初参加の洞爺湖マラソンでも同様に。風の強い下を喘ぎながらも走り切ったアコムマラソンのフル。私の鼻がそれはそれは天狗のように伸びていました。 そんな矢先に起きた家族の入院手術。1度は諦めつつも、もう1度思い直して猛暑の中を参加したのが2005北海道マラソンです。 カーボローディングに失敗した私は30kmで完全にガス欠になってしまい、気力だけで新琴似一番通りを走っていました。そしてようやく約束の場所に女房がいてくれ、バナナを半分手渡されます。それを貪った私ですが到底足りず、もっと食べ物がないのかを尋ねると彼女は申し訳なさそうに首を横に振ります。やむなく私は走り始めましたが、空腹感はピークでめまいまで起こし始めました。 琴似栄通りに入ると観衆の数は増え、食べ物を差し入れてくれる人も大勢いるのですが、体力が限界間近の私はセンターラインから沿道に寄れないのです。(気持ちに身体がついてこない)ジレンマを痛感しながら新川通りへと左折をしました。 私は一番右側の車線を走っていたはずです。めまいでフラフラになりながら。そしてこんなキツい大会2度と出るものか!と思いながら。 すると私の斜め前の男性が沿道を指差しながら「すみません、それいただけるんですか?」と言います。そこに目を向けると見知らぬ女性がお盆にバナナとチョコレートを満載して「どうぞ!食べてって下さい!」と叫んでいるではありませんか。 私もその男性を追うかのようにあとに続きます。そして「私にもいただけますか?」「どうぞどうぞ。お腹が空いたでしょ?食べてって下さい」 私の記憶が定かならば斜めにカットしたバナナを2本と1個ずつ包まれたチョコレートを2個拝受しました。そして「ありがとうございました。これでなんとかゴールまで頑張ってみます」「はい、頑張って下さい」こんな会話を残して私は再び走り始めました。そしてその約30分後に私はバンザイをしながら歓喜のゴールを果たしたのです。2年連続のことでした。そしてゴール後すぐに頭を過ぎったのは、食べ物を差し入れしてくれたあの見知らぬ女性への感謝の念でした。 7年連続で参加完走を果たしていた北海道マラソンですが、私は今年参加を見送ります。ランニング熱が著しく冷めてしまっているからです。しかしその恩は6年経った今でも忘れてはいません。そこで私は今年沿道での応援に勤しみます。これから検討をしますが、場所はランナーが胸突き八丁を迎えるのが明白な30km過ぎ。コーチャンフォーかビッグハウス辺りに車を停めて、皮を剥いたバナナと種を抜いた梅干しとをお盆に満載します。気温如何ではチョコレートをも。 あの見知らぬ女性へ感謝の念を込めつつ、『誰のため』ではなく『誰かのため』に。 (7:05) 追記 それはそれはひどい強風の下を走り、今月のスタートを切りました。 正直言うと土曜日はジムのスタジオメニューが今一つなので、今月の土曜日は全て外ランdayにしようと考えています。 風があろうとなかろうと、いくら走っても景色が変わらず風もないトレッドミルよりは遥かに心地好いので。 (22:06) 本日12km。今月12km。今年249km。1時間07分19秒。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年05月07日 22時06分24秒
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