勝負事 その2
続いて・・・・・将棋。藤井名人が、8冠目のタイトル挑戦者に決定。レイティングでは、9:1で藤井名人がタイトル奪取。初の8冠制覇が濃厚だと言う。今や、チェスに続き将棋もコンピューターの方が強くなった。プロが負けてしまう事態になり、試合中の優劣をコンピューターが判別する。プロ棋士の解説よりも的確な手を示したりする。ただ、コンピューターの判定は、プロや有段者以外の人には恩恵となった。専門的だった情勢判断。それがコンピューターにより数値化され、素人でも解るようになった。これは、間口を広げ、敷居を下げることになったと思う。藤井名人がダントツに強い。それは確かだろう。8割の勝率は、歴代のプロ棋士の中でも異常。決して、周囲のプロ棋士が弱いわけじゃない。藤井名人だって、2割は負ける。ただ、トップ棋士は6割勝てれば優秀。その現実の前で、勝率8割はおかしいのだ。素人でも試合の勝勢が解りやすくなった。だが、藤井名人が注目されるのはそれだけではない。プロ棋士が見落としている新手を指す。指されてみれば気が付くが、差されるまで気が付かない。そんな手を、どんどん繰り出す。果ては、コンピューターが判別できない手を指す。1秒間に何十手も読むコンピューターが、5分、10分してようやく判別できるような手を指す。つまり、藤井名人はコンピューターの読み切れない手を指す。8冠制覇、どうなるんでしょう?