久しぶりにブログに書いてみます
閉鎖してもう6年程が経つのですね。そうか。結婚した年数とイコールだ。コザルには弟ができました。その弟は、このブログを閉鎖したコザルの年になったわけです。夫はよく話します。「ようやく二児のパパと言える!」二男を見て、コザルはあぁだった、こうだったと話せるのが嬉しいようです。なぜ、ここを開いたのか。コザルのひと言です。ずーっと閉鎖しつつ削除できなかったのはコザルとの思い出を書いた育児日記のひとつだったからです。でも、ずーっと開けなかったのは、過去を振り返るのが怖かったからです。若い頃の恥ずかしいたくさんの失敗が詰まっているから。今、私を誰も元シングルマザーと知りません。私たちの過去を知ってる人のいない場所に引っ越しました。私に顔がうりふたつのコザル。そのコザルが、父親と血が繋がっていないなんて、誰も知りません。コザルの弟ですら。そんなコザル。「最近、すっかりお父さんに似てきたわね。見た目はママだったけど、性格がパパそっくりだから、顔つきもパパに似てきたわ。やっぱり遺伝ね。男の子はパパに似てくるのね。」と言われます。そう。誰も私たちの過去を知らないのです。コザルは小学校6年生になりました。私は二男を産んですぐ再就職しました。事情を知らない人は、私に、なぜそんなに働くの?と言います。怖いからです。前のように収入がなくなることが。私たちは、明日食べるものもない生活をしてきました。コザルには、たくさんの苦労をかけてきました。そんな過去を、もう思い出したくない気持ちでいたのです。つい最近、コザルが言いました。「お母ちゃん。お母ちゃんはさ、若くして僕を産んで後悔したことある?」と。「あるわけないやん!コザルがいたからお母ちゃんは頑張れた!」そう伝えると、コザルが言いました。「お母ちゃんはさ、いつも笑っててん。でもさ、若くして産むのは大変やったんちゃうかな?」それだけで私は救われました。笑ってた?私…あなたの前で笑えてた?涙は見せないつもりやったけど…辛そうに見えなかった?思わず私は本音を漏らしてしまいました。「後悔はない。コザルがいるだけで幸せやった。けど、お母ちゃんの心残りは、コザルに子どもらしい満足な生活をさせてやれんだことや。」「なぜ?そう思うの?」「お母ちゃんはあなたを置いて働かなあかん生活やった。泣くあなたを振り切って働いたこと。今でも思い出すだけで泣けるんよ。」息子には話してきませんでした。そんなつもりはなかった。けど、結果としてそんな環境に置いてしまったことが、親として恥ずかしくてならんかったのです。「お母ちゃん。僕を捨てようと思ったことはないの?」「はぁ?ないよ。あるわけない。あなたといるために必死に考えてやってきたんよ。あなたには苦労かけたかもしれんけど。」「確かに、僕はお母ちゃんがいなくてさみしかった。でも、僕を置いて働きに行くお母ちゃんはもっと辛かったやろう?パパがいなくなって、僕を迎えに来てからも、お母ちゃんは仕事しながら僕を育てて、でも、いつも優しくて、お母ちゃんが頑張ってたの知ってる。僕はやっぱりお母ちゃんの子どもで良かったと思うよ。」全て救われた気がしました。あきらめなくて良かった!あきらめなくて良かった!トンネルを突き進むような生活やったけど、あきらめなくて良かった!そう。トンネルを突き進むような生活。でも、具体的には思い出せない。過去を振り返らずに来すぎたかなぁ。(´・_・`)そして、過去を久しぶりに開いてみました。何て未熟で、何て危なげで、不安定な過去の私。よくここまできたなぁ。と思えるほど。今の生活があるのは、まさに、息子がいてくれたから。あの頃の私には想像もできない生活が今はあります。過去にフタをしてきたためか、むしろ、あの頃の生活が夢であったと錯覚するほどです。でも、やっぱりあったのです。たくさん失敗し、たくさんの人に支えられた生活が。よく尋ねられます。なぜ、そんなに強いのですか?と。私は強くはないのです。過去にフタをしてきたもの。過去に戻りたくないという想いだけでここまできました。でも、忘れてはいけない。一生、忘れてはならない。私にはたくさんの失敗、たくさんの人の支えがあったこと。そう奮起するために久しぶりに書いた日記です。何か暗くなりましたが、ようは息子の成長に涙したという親バカ日記ということで。σ(^_^;)コザルも私も元気です。元気にやってます!ありがとー!と叫びたい夜です。出会った皆さんひとりひとりに感謝です。